情報メディア・さぶろぐが実施したアンケートによると、コロナが収束したらやりたいことの1位は国内旅行。
【映像】無一文で日本全国を旅 「最も印象に残っている人」は?
ニュース番組『ABEMA Prime』では、無一文で日本全国を旅するヒッチハイカーのMISAさん(24歳)に1日密着。彼女が語る「ヒッチハイクと旅の楽しみ方」とは?
旅を始めたのは去年5月。大阪を出発し、反時計回りで2カ月間かけ、250台を乗り継ぎ日本一周を達成した。現在は“ダーツの旅”を採用し、2周目に挑戦中。旅先で出会った人にダーツを投げてもらい、刺さった場所と地図を照らし合わせ目的地を定める。
この日、目指すのは東京・笹塚から135キロも離れた栃木県宇都宮。午前10時30分、ヒッチハイク開始。雨が強まる中、車は停まることなく30分、1時間と時間は過ぎていく。今までに待った最長時間について、MISAさんは「7時間くらいはあるけどそれ以上は超えない」と話した。
開始から1時間30分が経過した頃、近所に住む男性が車の停まりやすい場所を教えてくれた。すると移動した直後、1台目のヒッチハイクに成功。
乗せてくれたのは横浜に住む杉田さん。埼玉にある実家に帰るところ声をかけてくれた。狙った方向とは違ったが、これもヒッチハイクの醍醐味。折角なので自宅にお邪魔すると、実は杉田さんはモトクロスの元関東チャンピオンだった。たくさんのバイクを見せてもらったMISAさんは「こういうのが楽しい。現地の出会いというか」と笑顔に。思いがけない出会いを生むのがヒッチハイクなのだ。
午後2時30分。食事について、MISAさんは「『ごちそうするから』と言ってくれる人がいたらご一緒させていただいたり、差し入れを食べることもある」と話した。旅のルールには、「自分で食料は買わず、出会った人に遠慮しない」というものもあるという。
小腹を満たし、午後2時50分、ヒッチハイク再開。待つこと2時間、運送会社に勤める中村さんと出会う。配達を終え、会社のある熊谷方面まで乗せてくれることに。
実はMISAさん、保育士をしていたが人間関係に疲れ、1年で退職したという。将来については「何をするかというのは考え中だが、いろんな人の仕事を聞いたりするなかで自分がしたいものを見つけられたらと思う」と話した。
コロナ対策の緩和が進み、今年こそ旅行に行きたいと考える人も多いが、MISAさんはなぜ旅を続けるのだろう。
「見た目が怖くても良くしてくれる人もたくさんいる。普通に生活しているとあまり人に声をかけないが、旅だと許される。『もう一回会いたい人が全国にいる状況』なんて、旅をしてないとできないと思う」と話した。
MISAさんが旅をする一番の理由は、全国に友達を作ることなのだ。
その後も肌寒い中、2台の車に乗り継ぎ、スタートから11時間30分後の午後10時。ついに目的地の宇都宮に到着した。
午後10時30分。どこで寝るのだろうか。MISAさんは「改札の近くで『泊まる場所を探してます』と掲げて、現地で泊めてくれる人を探そうと思う」と説明。その後、東京に帰るという人が「お金あげるから宿に泊まりな」と声をかけてくれ、その通りにしたという。
後日、MISAさんを番組に迎え議論を行った(スタジオがある六本木までもヒッチハイク移動)。
MISAさんの旅には「自分からドライバーに連絡先を聞かない」というルールがあるという。
「これは一期一会の出会いも大切にしたいから。向こうから聞いてくださったら答えている。それ以外は、またどこかで出会えたらいいなと思って聞いていない」
危ない目に遭ったことはないのかという問いには、「今のところはない」と回答。
ヒッチハイクを続けてきたことで生じた変化を聞くと「コミュニケーション能力も前よりは上がったと思う。カフェで横に座っている人にも声をかけたくなる。今、いろんな人に興味がわいて、『この人はどういう人生を歩んでいるのか』が気になるようになった」
中には忘れられない印象的な人もいたそうだ。
「大学の時に図書館で本を見ていたら“豊臣秀吉の秘宝の地図みたいなもの”が落ちてきて、そこからずっと秘宝を探している、という人がいた。その人はのめり込んだせいで留年もしていて、就活の時にそのエピソードを話しても雇ってくれる企業がなくて苦労したという話を聞いた」
飽きないのだろうか、という質問には
「毎日いろんな人と出会えて、いまだに新鮮さはある。やればやるほど楽しいと思えることもある」
今後は海外に行くことも視野に入れている。
「今年の夏からピースボートがやっている世界一周の船旅に行こうと思っている。ヒッチハイクで行きたいところだが、初めての海外なので、まずは日本人が多い環境で教えてもらいながらの方がいいと考えている」
(『ABEMA Primeより』)
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