女優の樋口柚子&元乃木坂46で女優の樋口日奈がテレビ朝日系『あざとくて何が悪いの?』内のドラマ『あざと連ドラ』第7弾「あざといタイプAtoZ」で主演を務めることが決定。姉妹でドラマ共演するのは今回が初となる。
柚子が扮するのは彼氏・翼と破局を迎えてしまう化粧品メーカー勤務の夏希役(28歳)。一方の日奈は、美容クリニックの契約社員で5年付き合う彼氏・優斗とのマンネリに悩む千秋(26歳)を演じる。
そんな日奈は千秋を演じる上で理想の恋愛観が打ち砕かれてしまうような出来事があったという。
柚子「日奈の背伸びしている姿が微笑ましかった」
――まず今回、出演が決まった際の感想を教えていただけませんか。
柚子: 素直にうれしかったです。『あざとくて』には過去に1度出演させていただいたことがあったので、再び参加できるのが単純に喜びでした。それが妹と一緒という形だったので、ダブルでうれしかったというか。
日奈: 本当の姉妹で姉妹役をさせていただけるというのは驚きでしたね。でも「お姉ちゃんとお仕事がしたい」という気持ちは、ずっと前から抱いていたので、うれしかったです。
実際の樋口家では、お姉ちゃん(柚子)と私は、三姉妹の次女と末っ子という関係なんですが、今回はお互いひとつずつ繰り上がって、長女・次女の役。そうなることで、また違う空気感が出てくるだろうと思って、そこはちょっとそわそわしていました(笑)。
――実際に姉妹で演技をしてみてどうでしたか?
日奈: 思ったより、恥ずかしくなかったです。もっと照れる部分があるのかなって思ってた(笑)。
柚子: あははは(笑)、そうだね。現場では三女役の川口ゆりなちゃんの存在が大きかったです。本当に可愛らしくて、最初から“お姉ちゃん”って感じで私たちと接してくれて。お陰で、すんなり三姉妹の空気を作ることができました。
――川口さんの存在が上手く2人の意識をひとつ上のお姉ちゃんへ繰り上げてくれたんですね。
柚子: そうですね。三姉妹で撮影する日は2日間くらいしかなかったんですけど、その中でお昼を一緒に食べたり、誰かがメイクをしていたら、隣の席に座ってお話したり、休憩時間にそれぞれコミュニケーションを取ることが多かったんです。2日間という短い時間で距離が縮まったのがうれしかったし、ナチュラルな三姉妹のテンポ感は作りやすかったです。
日奈: 三姉妹のガールズトークで印象に残っていることはそれぞれの役に相手となる男性がいるんですけど、「私の彼氏は〜」とか、ドラマのキャラクター設定で“キャッキャ”しながら話したこと。それはリアルな姉妹っぽかった(笑)。そんな中、実際には私は末っ子なので、末っ子感が出ないように次女感を意識して気をつけていました。気を引き締めていたというか。
――柚子さん、日奈さんの末っ子気質は削ぎ落とされてましたか?
柚子: びっくりするほど削ぎ落とされてました。でも私は“お姉さん感出そうとしてんのかな”なんて思ったり(笑)。日奈の背伸びしてる姿が微笑ましかったです。
日奈「お姉ちゃんのあざとい部分が全く思い浮かばなくて」
――柚子さんは“あざとい度”がほぼ皆無の夏希役に扮しましたが、演じてみていかがでしたか?
柚子: 私自身もあざとさがほぼないので(笑)、すごく共感できました。自分の持っている要素を煮詰めてたら夏希になるんじゃないかなって思いました。それくらい、似通っている部分がありましたね。
――そんなに?
柚子: はい(笑)。そんな中で、普段、あざとい仕草や行動を取る子を見ると、自分のかわいさやアピールポイントをきちんと把握しているんだなって、うらやましいと思うこともあるんです。例えば、好きな人をピンポイントで見つめたりしている子を見ると、「一生懸命でかわいいな〜」って。「人を楽しませたい」とか「あの人に思いを伝えたい」という実直さの延長にある「あざとい姿」はすごく勉強になります。
――これまでお互いを見て“あざといな〜”と思った経験はありますか?
柚子: 日奈はまさに末っ子な性格で、誰にでもなつくタイプなんです。そういう部分は、あざとい…じゃないですけど(笑)、かわいがられやすいポイントじゃないかなって思います。
日奈: 私はお姉ちゃんのあざとい部分が全く思い浮かばなくて、「どうしよう…」って考えちゃってました。なんだろう、難しい…(笑)。
――あざとい部分がまるでない?
日奈: はい…(笑)。お姉ちゃんは男性から見ると、何を考えているのかよくわからないと思います。でも同性からすると何かを相談したくなるくらい、すごく頼もしく感じられるんです。ちょっと頭の固いところもありますけど(笑)、そういう意味で世の中の「正しい」をきちんと教えてくれる人です。
――柚子さん演じる夏希は「商社マンと破局する」という役設定ですね。
柚子: 夏希を演じていて、彼との細かい認識の違いがこんなすれ違いを生んでしまうんだっていうのは勉強になりました。
――一方、日奈さんは5年付き合っている彼氏とのマンネリに悩む役です。
日奈: 演じていて悲しかったです。私は恋愛や好きな人と一緒にいることに夢しかなくて、ずっとラブラブでいたいし、いつまでもキュンキュンしていたいし、頭の中で「そうできる」という自信があったんです(笑)。でも、今回、千秋の境遇についてスタッフさんと話をしていたら、“これは本当にあるあるだよ”と言われてしまって…。
――ショックを受けたと。
日奈: はい(笑)。私が描いていたラブラブな生活って意外と難しいのかなと思ったし、社会勉強をさせてもらったような気持ちでした。あんなに好き同士だったのに、お互いの存在が当たり前になっていく感じは演じていて辛かったです。それを必死で解消しようとする千秋も切なかった。
――そんな日奈さんと千秋に共通点はありましたか?
日奈: ありました。千秋はわりと感覚で動くタイプなんです。そこにはすごく親近感を抱きました。そして、お姉ちゃんはすごく理性的。そんな部分も実際の姉妹の姿と重なりました。
柚子: 日奈は明らかに幸せにならない道が目の前に訪れても、“これで良いんだ”と直感が働いたら突き進むタイプなんですよ。“スリルがある方が楽しい”みたいな(笑)。姉としては心配なんですけど。
樋口家三姉妹の長女は天然のあざとさ? 「みんなに“エンジェル”って呼ばれている」
――ちなみに樋口家のリアル三姉妹長女のあざとさはどの程度でしょうか?
柚子: お姉ちゃんは、天然のあざとさがある人だと思います。みんなに「エンジェル」って呼ばれているんですよ。
日奈: うん…!
――エンジェル(笑)。
柚子: 出会う人出会う人に「エンジェル」とか「ベイビー」って呼ばれるんです。何とも言えないぬけ感があるんですよ…!
日奈: 「助けてあげなきゃ!」って思わせる何かがあるよね。天然な魅力を備えているのが、樋口家のリアル長女です(笑)。
――ありがとうございます。では最後に今回の“あざと連ドラ”の見どころを教えてください。
柚子: それぞれ三姉妹のエピソードがある中で、いろんなタイプのあざと女子が登場します。夏希はそれに振り回されながら、成長していきます。そして私自身もオンエアを見て、あざと女子の“愛され力”を勉強したいと思います(笑)。
日奈: 私が演じる千秋のストーリーは、交際歴の長いカップルにぜひ見て欲しいです。きっと共感することの連続なんだと思います。何かの気づきになって欲しいですし、“こうならないようにしっかり予防しよう”など、たくさんのことを勉強できるんじゃないかなって。千秋を演じる上で私が学んだのは「パートナーの存在を当たり前と思わないことが大事」ということ。ぜひ、そんなところにも注目して欲しいです。
テキスト・取材:中山洋平
■『あざと連ドラ』第7弾「あざといタイプAtoZ」概要
それぞれ違った個性を持つ3姉妹を中心に、友達付き合いや恋愛の中で感じる”あざとさ”や人間関係の疑問などをリアルに表現。三者三様の視点で、現在で仕事や恋愛に翻弄されながらも奮闘する姿を描いていきます。3姉妹の末っ子を演じるのは、日中韓のグローバルガールズグループオーディション番組として大きな話題を呼んだ『Girls Planet 999:少女祭典』への出演で注目を集め、今年3月にソロデビュー1周年を迎えたアーティストの川口ゆりなさん。また、3姉妹と恋愛模様を繰り広げる相手役には、いま大注目の俳優陣が登場予定です。
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