好きになったら一直線、身も心もお金も惜しまない人もいる“推し活”。アイドル、VTuber、ゲームやアニメのキャラ、戦国武将から鉄道まで、その分野はさまざまだが、行き過ぎた活動が犯罪に結びついてしまうケースも。
推しとの距離、向き合い方について、4日の『ABEMA Prime』ではAKB48の柏木由紀が“推される側”としての率直な考えを語った。
「元々すごくアイドルが好きだったので推す側も経験している」という柏木は、「見ていることが幸せ&お金をかけて応援するだけで幸せというパターンと、お金を使ったり応援したりした分は見返りが欲しい、というパターンがあると思う。私はなるべく前者になれるよう心掛けている」とコメント。
行き過ぎと言われてしまう理由にはお金の使い方がある。「社会人になって使える額が増え、学生の時より使い過ぎてしまっている感覚はある。生活の一部なので、やめろと言われてもやめられない」という当事者の声を受けて、柏木は「そのようなファンの方が私にもたくさんいる。“おいしいものを食べるより握手会に行きたい”というのは嬉しいが、私としては“それ以外の幸せも見つけてほしいと願っている”というスタンスを取るようにしている」と明かす。
続けて、「歌って踊る姿を見て元気になってもらいたいのに、だんだん接する場所や1対1で会話する機会が増えてきたことで、“この人を喜ばせるための活動”が増えてきているように思う。本来のアイドル活動はこうだったか?と考える機会が増えてきた」と投げかけた。
こうしたことを踏まえ、柏木は「推される側にも責任がある」と持論を展開した。
「アイドル界ではガチ恋をよく聞くが、私が本当に気を付けているのは、ファンを喜ばせるための“その場しのぎ”の内容を言わないこと。『結婚してください』『付き合ってほしいです』と言われて、『じゃあいつかしようね』と返したら喜んでもらえることはわかっているが、それは本当にいいアイドルなのか。だったら『今はAKBで頑張っていて、結婚の約束はできない』ということをちゃんと伝える。そうすれば、アイドルとファンの本当に良い関係性を築けると思う。その場しのぎで『好き』と言っている人と一括りでアイドルにされるのは困るので、私は『応援してくれる気持ちが一番うれしい』とちゃんと伝え続ける」
(『ABEMA Prime』より)
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