4月、全国各地で繰り広げられた選挙戦。各候補がしのぎを削る中、日本維新の会が大きく躍進する結果となったが、“生みの親”橋下徹氏は「切磋琢磨が必要だ」と指摘。東国原英夫氏とともに「二大政党制」について議論した。
現在の大阪の政局について、東国原氏は「全国は自民党一強だが、大阪は維新一強。大阪で二大政党制を確立するのであれば、自民党を強くするか、新しい政党を立ち上げるしかない」と指摘。
さらに「今はいいけど、5年後、10年後もこのままだったら権力は腐敗するというのが定説だ。やはり切磋琢磨しないといけない。大阪では自民党を強くして、全国では自民党に対抗して立憲民主、国民民主あたりの野党を強くしていく」と提案する。
橋下氏は「松井(一郎)さんと、野党を強くするプロジェクトとか、政治塾をやろうと話している」と明かした上で、「日本のため、大阪のために与野党が切磋琢磨しないといけない。吉村さんにも頑張ってもらいたいが、今は“皇帝”だから。大阪府議会は75%が維新で、大阪市議会でも過半数。大阪は吉村さんがバーンと言えばみんなが動く状態で、これはやはりよろしくない」とコメント。
松井一郎氏は4月6日、任期満了に伴い大阪市長を退任したことから、橋下氏は「僕らが知事や維新の代表だったら自民党は聞く耳を持たなかっただろうが、今は民間人で、維新の弱点も知っている。もし依頼があれば『ここがおかしい』『こうしたほうがいい』とやっていく」と語った。
これに東国原氏は「橋下さんも言っていたのが、“野党は地方の首長を取るべきだ”と。これは大正解で、国の野党は地方で実績を上げた首長を党首に迎えたらいい。子育て政策なんて、前明石市長の泉房穂さんを立憲民主でも何でも野党共闘であげれば、よっぽど説得力があると思う。みんなプライドがあって、“何期に当選したから順番がある”とかそんなことをやっているから万年野党になってしまう」と苦言を呈した上で、「松井さんを担ぎ上げて大阪の選挙に出したら面白い」と勧める。
橋下氏は「東京の自民党から『何とか大阪の自民党を立て直してくれ』という依頼があったらそのノウハウを注入していく」「松井さんと吉村さん、東さんと横山さん(大阪市長)が戦うとか。今は罵り合いとかしょうもないことをやっているが、松井さんが本気の政策論を出せば、吉村さんも本気を出さなければいけない。どっちに転んでも上に行くはずだ」と述べた。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)