原発「汚染水」→「処理水」の言い換えに、韓国では用語ロンダリングだと批判 舛添要一氏「支持率が下がるが英断だ」と評価
【映像】過去の用語ロンダリングの事例

 福島第一原発の処理水の海洋放出問題。これまで韓国は「汚染水」と呼び、福島県など8県の水産物の輸入を禁止してきた。しかし、公式な表記を「汚染水」から「処理水」に変更する検討を進めているという。

【映像】過去の用語ロンダリングの事例

 この用語変更に対し、韓国の反日派から「マネーロンダリング」ならぬ「用語ロンダリングだ!」と反発が起きている。尹大統領の狙いはどこにあるのか? ニュース番組『ABEMA的ニュースショー』では、日米韓の戦略会議に呼ばれ、韓国の新聞社から事前インタビューも受けている元東京都知事で舛添要一氏に話を聞いた。

 舛添氏は、「韓国では日本の処理水の海洋放出がものすごく大きな話題になっている。大前提として、日韓関係があるから『汚染水』『処理水』という言葉の違いがあるわけではない。『汚染水』からアルプスの処理技術でトリチウム以外の核物質を除去したものが『処理水』。除去できないトリチウムはWHOが飲んでいいという水の7倍の基準に薄めている」と説明。さらに、

「韓国の『日本が全部悪いんだと言いたい人たち』は何がなんでも『汚染水』と呼びたいなか、『処理水』と呼ぶことを推し進めている尹政権の支持率は下がると思うが、英断だ」

 と評価した。

 言葉を言い換えることによって都合の良いイメージを与える用語ロンダリング。「敵基地攻撃能力」は「反撃能力」に、「武器輸出三原則」は「防衛装備移転三原則」に言い換えられた。

 これについて舛添氏は、「政治の世界ではやらざるを得ない。『敵基地攻撃能力』だというと野党から攻撃され、選挙で票が減る。『武器輸出』というとウクライナのこともあり、戦車がいくのかと思うが、『防衛装備移転』というと印象が違う。あんまりいいことではないと思うが、政治の世界ではしょうがない」と述べた。

(『ABEMA的ニュースショー』より)
 

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