“歌う”プロデューサー、フル・クレート（Full Crate）、自身の移民ルーツにスポットを当てた待望のデビューフルALが配信リリース。

オランダ、LAを拠点に活躍するアルメニア人DJ／プロデューサー／SSWのFull Crate(フル・クレート)が、約2年の制作期間を経たデビュー・フルアルバム『A Kid from Yerevan』を発表。

13歳までヨーロッパの最東端に位置するアルメニア共和国の首都、エレバンで移民の子供として育てられたという自身のユニークな生い立ちや家族の歴史を織り交ぜ、ダイナミックなライフストーリーを初めて公に告白した本作はプロデューサー/DJとしてキャリアを積んだ彼が、自身で曲を書きボーカリストとしての才能も開花させた充実作。

R&B、エレクトロニック、ヒップホップを融合した心地良くも自身の膨大な音楽レパートリーを体感できる全12曲を収録したこのアルバムには、自身共演するのが夢だったというグラミーノミネーターのBJ The Chicago Kid、Anderson .PaakやKendrick Lamar等のプロデュースも手がけるJairus “JMO” Mozee、世界が注目する女性ドラマーThe Pocket Queen を初め、Lola Vialet、Uhmeer、MALIA、Jordyn、Niyah Delenn、Qris Davis、Dende、Siham 等世界の音楽シーンの最前線で活躍する新鋭アーティスト達がこぞって参加。

生バンドを擁した自身初のヘッドライン・ツアーも本作発売に合わせて欧州の主要都市(ベルリン、ハンブルク、ロンドン、ゲント、アムステルダム)で始まる模様だ。

「なんだか現実味がわかないけど、遂に実現するんですね! 私のデビューアルバム “A Kid From Yerevan” が6/2にリリースされます。

およそ2年もの制作期間は美しいものでしたが、同時に挑戦的な道のりでもありました。私は自分の歴史についてオープンにし、アルメニアからの移民の子供として生まれ、どこにも居場所を感じられなかった自身の旅路を皆さんに打ち明けます。克服した困難、時には私を打ちのめす苦悩、そして恋愛における試練や苦難を共有します。

…そしてそれらのことは全てこのデビューアルバムに描かれています。今年リリースしたすべての曲はこのアルバムに繋がっていて、今作はこれまで取り組んできた最大のプロジェクトです! このデビューアルバムでは新たな役割へ踏み出しました...ずっとなりたかったアーティストとしての役割です。

人々は私のことを”DJ / プロデューサー”として認識しているかもしれませんが、私にはもっと多くの自分の口で語りたいストーリー、もっと提供したいことがあり、それがようやくこのアルバムで達成できたように感じています。私にとって、楽曲にして歌うことは自分の中のすべての感情と経験を”翻訳”するために非常に重要なことでした。

確かにこのアルバムには多くの客演やコラボレーションがありますが、私にとっては自分のストーリーを自らの声として伝え、すべての曲を自分の経験から書くことが重要でした。このアルバムは作詞と作曲に1年以上を費やしたこともあり、私にとってはどこかセラピーセッションのようなものでした。世界中至る所でレコーディングしました。

ショーのために訪れる場所であればどこにいても私は曲を書いて、可能な限りレコーディングをしたものでした。ホテルの部屋、友人の家から、電車、飛行機、公園、大きくて豪華なスタジオに至るまで。

いちシンガー・ソングライターとして自分探しの旅はまだ道半ばです。しかし真摯に時間をかけて自分自身と向き合い、構築し新しいことに挑戦し、快適なぬるま湯状態から一歩踏み出すことを私に教えてくれた、そんな旅です。何だって可能なんです。

私はこのアルバムで作詞家、作曲家、編曲家そしてプロデューサーとして、新たな自分自身に挑戦しました。そして世界が私の旅に耳を傾けてくれることが待ちきれません。」

-Full Crate