岸田総理の長男・翔太郎氏が写っている公邸での忘年会写真が流失し炎上、非難を受けて総理秘書官から更迭された件について、3日のABEMA『NewsBAR橋下』で、橋下徹氏とゲストの立憲民主党・泉健太代表が議論を交わした。
【映像】橋下徹×立憲・泉代表 公邸忘年会への本音/“150議席発言”野党連合に前向き!?
2日発売の『FRIDAY』では、岸田総理自身もその忘年会に参加していた写真が報じられ、総理は「公邸の中の私的なスペースで親族と同席したものだ」などと釈明に追われた。
泉氏は「首相官邸には公的なスペースと私的なスペースがある。後者は住居なので、そこに誰を呼ぼうが写真を撮ろうが、いちいち政治が言う話ではない。ただ、写真が表に出てしまっていることと、その時に国民がどう思うかという想像力、リスク管理が足りなかった」と指摘。
橋下氏は「政治家は仕事の評価だけではなく、好き嫌いや印象で支持する・支持しないが決まる。今回、多くの人に悪印象を与え、不快感を持たせてしまったとなれば、雇っている側の総理が交代させるのは仕方がない」とした上で、「やったこと自体を追及するのは違うと思う。相手を批判する時の“自分たちはどうなのか?”というところ、立憲に限らず野党もよく言われることだが、公的スペースの写真はみんなやっていないか」と問いかける。
泉氏は「記者会見などで、“立憲が批判してくれるだろう”“あの行為は許せないでしょう”“すぐ辞任と言ってください”みたいな役割が立憲に押し付けられる感じがあるが、全然そんなことはない。辞めさせる・辞めさせないは総理が決める話で、『辞めさせられないのは立憲のせいだ』と言われるのも変な話だ。党首としては『僕らは冷静にいよう』と言っている」と説明した。
一方で、橋下氏は「総理の外遊についていった翔太郎さんが、お土産を買う時に公用車を使ったのは許せない」と指摘。「政府は『総理のお土産を買いに行ったから公務だ』という説明だったが、これは公務ではないだろう。野党は、自分たちも同じように秘書を使っている、大使館員のサポートの下でお土産を買いに行く、ということなんかも聞いているから、ブーメランで跳ね返ってくる。国民の代弁者として追及するためには自分たちの襟も正さないと」と述べた。
泉氏は「何でも追及という姿勢ではダメだ。基本的にはやった側に責任がある話だから、追及するほうがあまり前のめりに“ほら見ろ!やっただろ!”ということではいけない。確かに、野党は演説原稿を作る時に『大臣を更迭しないのか』という決まり文句ができているが、そこも気をつけなければいけない。“心してください”というレベルもあれば、“そこはあなたが問われていますよ”と抑えるレベルもある」とした。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)