鋭く警笛を鳴らす列車と、その脇すれすれを走る3人組の姿。列車が緊急停止すると、3人組は近くに置いていた三脚などの荷物を持って一目散にその場を走り去っていった。あわや接触事故にもなりかねない非常に危険な行為だ。
撮影者は「電車が来る1分ほど前に3人組の男性が土手を駆け上がって線路の真横まで行って、3人横並びで撮影の準備を始めた。線路きわきわで電車から1メートルくらいしか離れていなかった。かなり危ない行為」と話す。
3人組が至近距離で狙っていたのは寝台特急カシオペア。2016年3月に定期運行を終了してからはツアー専用の臨時列車として運行している。JR東日本によると、この影響で列車は14分間停止した。
いわゆる“撮り鉄”による危険行為について、元衆議院議員の宮崎謙介氏は「ギリギリのところを撮りたかったのかもしれないが、遅延になった瞬間、かなりの額の損害賠償が発生する可能性がある。本当に浅はかな行為」と苦言を呈する。
統計学者で江戸川大学客員教授の鳥越規央氏は「特に地方では廃線の増加で鉄道の価値が上がっている。鉄道会社は、観光資源として『ここで撮ってください』というエリアを設けて、そこ以外では撮っちゃダメだという規則を設けた方がいい。そういった場所以外での写真は画像解析で『違法な場所で撮られたもの』と判定できればいいのでは」と述べた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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