金子恵美氏「私の敵だった人が今は自民党の衆議院議員に」 橋下徹氏「まさに現代版戦国武将。それが自民党の強さだ」
【映像】橋下徹×金子恵美&宮崎謙介 嫉妬、下剋上…永田町“こわ~い話”
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 ともに元衆議院議員で夫婦の宮崎謙介氏と金子恵美氏が、ABEMANewsBAR橋下』に出演。出馬時の裏話、また自民党の“強さ”について、橋下徹氏とトークを展開した。

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 金子氏は自民党の公認候補として出馬した自身の経験を振り返り、「まずはスタッフと選挙対策本部をどうするか。ポスターやリーフレットは印刷に時間がかかるので、どんどん発注するという動きから始まる。地元の国会議員であれば、議員事務所と地元の事務所との連携でどう人を集めるか。また党では、選挙区支部長からそれぞれの地域支部へ、党員に“動きますよ、皆さん”という連絡が伝わる。さらに支部とは別にある後援会に連絡が行く」と説明する。

 橋下氏は「支部があって、それぞれの後援会がある。この強いネットワークが、野党がなかなか勝てない理由だ。支部は1人の政治家を応援するのではなく、その選挙区の地方議員なども応援する部隊だけど、地方議員が言うこと聞かないんでしょ?」と質問。

 これに宮崎氏は「なぜ後援会があるのか。自民党支部にぶら下がっている地方議員が動かないから、実働的に動くところを作るというのが衆議院議員の願いだ。これがないと選挙は勝てない。自民党ファンではなく、金子恵美ファンを作っておくことが大事」と返す。

 橋下氏は「自民党は“自分党”というぐらい支持者を自分で集めるから、ある程度選挙が強い人は好き勝手に言ったり、あまり組織の言うことを聞かない地方議員がいる。党の看板関係なく、自分で支援者を見つけてきているという自負があるのだろう」と述べた。

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 さらに、金子氏は当時の苦労を振り返る。

「私は地方議員出身だったのでなおのこと、“お前じゃなくて俺が行きたいんだ”という人が多い。“県議会議員の後輩が飛び越して俺たちの前に行くのか”っていう先輩方が、表向きは応援してますよと会合に集まるものの、何も動かなかったり。なんなら、あっち(ライバル)に行ってるんじゃないかという疑心暗鬼だ。それこそ、私の足を引っ張った地方議員の方が現職にいる。私は何度もお願いに行くわけだが、居留守も使われた。

党から出る正当なお金を活動費として渡したのに『もらってない、ケチだ』と言われ、なぜこんなに身内から足を引っ張られるのかと。浮動票とか相手の票を取ってこないと勝てないのに、身内にエネルギーを使うということを繰り返している。市町村の首長は地元の影響力が大きくて、“現職の市長が応援しているから地域の代表として国会に送りたい”という気持ちになるのだが、なんなら市町村長も相手に行っていた。当時の安倍総理も菅長官も説得に行ってくれていたのに珍しいと思っていたら、その人が今自民党の衆議院議員になっている。“(ポストが)空けば自分が行ける”と思っている人はたくさんいる」

 橋下氏は「まさに現代版戦国武将。自分が生き残るのがすべてだから、そのためにはなんでもやる。当事者からしたらわからないかもしれないが、外から見るとそれが自民党の強さでもある。党内でも政治家同士が権力闘争・切磋琢磨して、その中から勝ち上がってくるからみんな強い」との見方を示した。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)

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