「買ったときからPCにインストールされていた」という理由で、日本でも多くの人々がプレイしたであろう、頭脳系ゲーム『マインスイーパー』(マインスイーパ)。「地雷原から地雷を取り除くこと」を目的に、ひたすらマス目を開けていくそのシンプルな内容に未だにプレイしているという熱狂的な愛好家もいるというが、そんな『マインスイーパー』の“新バージョン”、それも、“AI時代の新バージョン”ともいうべきゲームが登場し話題となっている。
この動画に登場する『Minesweeper spoiled by AI(AIが台無しにしたマインスイーパー)』というゲームは、一見、おなじみの『マインスイーパー』だが、そこは“AI時代”のゲーム。本家ではヒントを元にプレイヤー自身が地雷の場所を探り当てていくのだが、このゲームではそうした思考はすべてAI任せ。与えられたヒントを元に、“頭脳明晰”なAIが、どんどんマスを開けていくスタイルとなっている。そのため、この動画の中でも投稿者であるプレイヤーは、最終的に残り2マスのうちの1マスを選ぶ展開に。つまり、そこまでの大半のプロセスをAIが担当し、“最後の2択”のみ、人間がやるはめになるという内容なのだ。
結局、動画の中で投稿者は、地雷の埋まった場所を選んでしまうという、なんともトホホな結末となっているが、こうした動画の内容からもわかるように、このゲームは『マインスイーパー』本来の醍醐味である「頭脳で考える」という部分をAIが嬉々として代行しているため、本来ならプレイヤーであるはずの人間は、なぜか自己責任で最後の「運次第」の部分を担わされるだけ。AI技術の進化が近い将来もたらすであろう「人間とAIの複雑な関係」を、まるでブラックユーモアを交えて再現しているかのようだ。
この動画を投稿したYusuke Endohさん(@mametter)は、「AI時代のマインスイーパを作りました。頭を使ってマスを開くところはAIが勝手にやってくれるので、人間は勘でマスを開くところをやってください。楽しい単純作業はAIに奪われて、人間の仕事は責任をとることだけです」と投稿、すでに再生回数110万回を突破している。これを見た人からは「これは笑った 天才的」「皮肉が効いてんなあ」「AIと人間の役割分担の表現として素晴らしい」「これがエビデンスの限界とAI時代の真実」「人間は責任を取るだけの存在になるのか」「同じことは生成AIの利用分野で起こります。企画や芸術の世界でも。そうして、クリエイティブな仕事も「量」や「速さ」で価値評価されるようになり、味気なくし、努力する意欲を奪います。」「“責任をとることだけ”パワーワードすぎました…」といった様々な反響が寄せられている。(ABEMA『週刊BUZZ動画』)
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