劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」の後編公開記念舞台挨拶が7月1日に東京・丸の内TOEIで行われた。この日は、エターナルセーラームーン/月野うさぎ役の三石琴乃のほか、主要キャストと髙橋知也監督が登場したほか、事前に告知されていなかったタキシード仮面役の野島健児がサプライズ登場し、三石に“永遠の愛”の意味を持つ99本のバラの花束を贈呈した。
舞台挨拶には、エターナルセーラーマーキュリー/水野亜美役の金元寿子、エターナルセーラーマーズ/火野レイ役の佐藤利奈、エターナルセーラージュピター/木野まこと役の小清水亜美、エターナルセーラーヴィーナス/愛野美奈子役の伊藤静も登場。
今作が9年続いた新シリーズの最後の作品ということもあり、4人と野島から三石に感謝の言葉を贈ることに。
野島は「地場衛を演じるのに緊張する暇もないくらいに現場がスタートし、“タキシード仮面”というみんなから愛されているキャラクターをどのようにして自分の中で育てればいいか悩んでいました。けど三石さんのマイクの前での凛とした姿、そして時にはお茶目な姿で和ませたり、作品に対する真摯な姿でみんなを引っ張ってくれていたりと、作品への熱意に私も救われて、感謝の気持ちを表しきれないです。10年間、本当にありがとうございました。」と感謝。
金元は「オーディションのとき、三石さんに一緒に掛け合いをしてもらえて、その時から作品への愛情をとっても感じました。役が決まったとき私自身が「美少女戦士セーラームーン」が好きすぎて、シリーズを背負っていくことがとっても怖かったんです。楽しさといっしょに緊張とプレッシャーもあったのですが、それらも全部温かい言葉と未熟な部分も最後まで見守ってくださっていただいたことが、本当に嬉しかったです。最初は夢見心地な気持ちもあったんですが、“自分がセーラーマーキュリーなんだ”と“皆でセーラームーンを支えるんだ“という気持ちなっていきました。終わるのは寂しいんです。これからも私たちの関係は続いていくと嬉しいです。よろしくお願いします。」と涙ぐみながら当時から受けた三石からの愛情に感謝を伝えた。
佐藤は、「私たちはうさぎちゃん/琴乃さんに導かれて集って、10年一緒に作品を作らせていただきました。女性としても先輩としても、うさぎちゃんのように希望をキラキラいつも与えてくれて、背筋をのばして生きていきたい、きらめきを振りまいてくれる琴乃さんが大好きです!」と想いを伝えた。
小清水は「みなさんの話を聞きながら今までのことが走馬灯のように感じらレます。アフレコ以外にも皆でご飯食べたり、遊びに行ったり10年でいっぱい思い出があります。子供のころから見ていたセーラームーンから勇気と希望をもらって、私がこんな人間性になったのはセーラームーンがあるからです!琴乃さんと共演して、生まれて来てよかったな〜と深く感じながら、こんなに優しくしてくれて温かく見守ってくれて・・・。もうなんなのー!!大好き!大好き!!」と昔ながらの想いが爆発した様子に三石も「可愛い!!」とリアクションした。
続く、伊藤は「シリーズが始まる前に琴乃さんから“自分なりのヴィーナスを作って、一緒に頑張っていきましょう”とお手紙をもらって、“もうついていきます!!“と気持ちと勇気を貰いました。私たちキャストだけじゃなくて、スタッフ全員にもすごく愛情をもって、1つのチームを作ってくださる琴乃さんのパワーに尊敬しました。10年培ってきた絆でこれからも新しいグッズやコラボがあれば一緒に行きましょう!これからもよろしくお願いします!」と当時のエピソードを振り返りながら語った。
最後に三石は「みんなにこんなに好きって言われちゃって、一生分の好きをもらって幸せな気持ちでいっぱいです。旧作のリスペクトが大きければ大きい分、プレッシャーもあるだろうな。上手く回らなくなってしまったら可哀想という気持ちがありましたが、今では逆に私が頼りにしています。キャピルーンと飛び上がるパワーとか私も忘れていたこと思い出させてくれたり、私の気がつかなかったキャラクターのいいところを改めて気づかせてくれたり。今回集まっていただいたキャストの皆さんとスタッフさんがいてくれたおかげで、この日を迎えられたと思います。皆さんの愛に感謝しかありません。どうもありがとうございました。」と涙をうかべながら最後のコメントを語ると会場の大きな拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。
『美少女戦士セーラームーン』は、1991年から1997年に渡り少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)で連載された武内直子氏の作品。単行本の世界累計発行部数は4600万部(紙、電子合計)にのぼり、1992年~1997年はTVアニメシリーズを放送。さらに、2014年から原作漫画を忠実にアニメ化したリメイクシリーズがスタートし、同シリーズの最終章となる劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」を2023年6月に前後編の2部作で公開する。