『第44回ABCお笑いグランプリ』の決勝戦が7月9日(日)午後1時55分より3時間半にわたり生配信された。
今年で44回目の開催となった本大会の決勝では、総勢575組のエントリーを勝ち抜いた計12組が火花を散らした。Aブロックには天才ピアニスト、素敵じゃないか、こたけ正義感、サスペンダーズ、Bブロックにはダウ90000、令和ロマン、ハイツ友の会、友田オレ、そしてCブロックにはストレッチーズ、ヨネダ2000、ダブルヒガシ、オフローズが登場。4組ずつ3ブロックに分かれてネタを披露し、各ブロックの1位となった3組が最終決戦で激突。
見事チャンピオンに輝いた芸人には賞金100万円と副賞が贈呈される。決勝戦の前にスタジオでは第43回の優勝者・カベポスター、4年連続「ABCお笑いグランプリ」の決勝に進出したさや香、そして3年連続M-1ファイナリストの見取り図の3組がゲストとして漫才を披露。大いに会場を沸かせ、いよいよAブロックの進出者からネタ披露へとうつった。
1stステージからレベルの高い戦いが繰り広げられたが、最終決戦にはAブロックから素敵じゃないか、Bブロックから令和ロマン、Cブロックからダブルヒガシの3組が進出。最終決戦1組目は令和ロマン、2組目はダブルヒガシ、3組目には素敵じゃないかが登場し、渾身のネタを披露。3組とも会場を大いに盛り上げ、審査員の矢野・兵動の兵動大樹は「難しい…レベル高い」と話し、アンガールズの田中卓志は「3組とも2本目がめちゃめちゃウケているのが異常な状態だから、非常に難しいですね」と頭を抱えた。
混戦を極めたファイナルステージだったが、会場の緊張感が高まる中ついに迎えた結果発表。素敵じゃないかが651点と発表され3位が確定すると、令和ロマンとダブルヒガシが671点と発表され、まさかの同点という展開に会場はどよめく。そしての「ABCお笑いグランプリ」の規定で、1stステージでの審査員の得点が高かったダブルヒガシが優勝に決定。大東は「1本目、サボらんでよかったー!」と喜び、東は「人生最高!」と笑顔でコメントし、会場では大きな拍手に包まれた。
決勝戦後には記者会見が行われ、優勝賞金100万円の使い道を聞かれると、東は「おかんに電動自転車とか買ったり、親父に育毛剤とか…。家族に還元したいなっていうのはあります。お世話になっている方に何かできたらなって思います」と話すと、大東は「明後日引越しなので、家電のグレードを上げていこうかなと。あと妹がつい最近子どもを産みまして、パパ代わりになんでもしてあげようかな」と2人とも家族や周りの人に使う考えを明かした。
そしてファイナルステージで令和ロマンと同点になった時の気持ちを聞かれると、東は「同点のことを考えていなかったので、どうなるのこれ?!ってなりました」と話し、大東は「ルールが分からなくて、審査員長が決めるのかなって。誰や審査員長って、リンゴお姉さんか?って考えて。でもリンゴお姉さんは、令和ロマンの時のネタを弾ける笑顔で見てたんで。これはどうなんねんって…」と動揺したことを明かし、会場からは笑いが巻き起こった。