立憲は多数決をしない? 小沢氏「結論が出ない」 橋下氏「それでは与党になれない」「小沢さんらが支えるのが重要では」
【映像】橋下徹×小沢一郎 「今なら勝てる」…政界再編の野望
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 立憲民主党の小沢一郎衆院議員が、7月15日のABEMANewsBAR橋下』にゲスト出演。現在の党や代表のあり方について、橋下徹氏と議論を交わした。

【映像】橋下徹×小沢一郎 「今なら勝てる」…政界再編の野望

 6月に「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」を、自身が中心となって立ち上げた小沢氏。「現状、『野党みんなで協力しよう』と言っても、他の野党から全く相手にされない。それこそ維新も、国民民主も、共産党に至ってもそうで、これでは協力体制が作れない。“みんながこう思っている”という気持ちを内外に示して、代表も幹事長もちゃんと考えてくださいと。野党が協力すれば間違いなく勝つ。政権を目指さない政党は政党じゃないし、政権を取らなければ何もできないという意味で、“今の自民党政権はちょっとまずいんじゃないの?”と思う人たちが力を合わせようとしている」と話す。

 橋下氏は「自公を過半数割れに持っていくことが、政治に緊張感をもたらすというのは大賛成だ。ただ維新としては、政権交代を目指すにしても立憲とそのまま手を組むのは無理だという意見が多数ですが、そこはどう考えておられますか?」と尋ねる。

 小沢氏は「一緒になるということではない」とした上で、「今の立憲は政局論であれ政策論であれ、結論がはっきりしない。泉代表が“野党と協力することにする”とちょっと方針を変えたように見えるが、具体的にこうする、こう話し合いたいというような雰囲気ではない。維新は賛否あるが、きちんと結論を出す。立憲は結論が出ない」と答えた。

 一方、橋下氏は「小沢さんは自民党のど真ん中にいらっしゃったのでわかりすぎているぐらいだと思うが、自民党はものすごく幅があって、対極の考え方もあるが、なんやかんやまとまって執行部を最後に立てる」「泉さんは“やろうとしていることができない”という壁にぶつかっているのではないか。仮に“単独で行く”と立憲執行部が決めたのであれば、むしろ最後、小沢さんのような方々が支えるのはものすごく大きいと思う」と投げかける。

 これに小沢氏は「代表として、何をやっているのかわからなくなるのがいけないことだと思う。たとえ反対の人がいても、“私はこうやりたいからみんなついて来てくれ”と言うべきだ。リーダーがそう決めたのなら、みんながどう言うかは別問題として、それでいいと思う」と述べた。

■「立憲民主党、というか民主党は多数決をしない」

立憲は多数決をしない? 小沢氏「結論が出ない」 橋下氏「それでは与党になれない」「小沢さんらが支えるのが重要では」
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 橋下氏は「自民党がやはりすごかったのが、最後は一任取り付け。政治家同士“この人に言われたらもうしょうがない”という人間関係を築いた人が最後、『俺の言うことを聞いてくれ』でまとめていく」と再び自民党の体質に触れ、「立憲はそういう人間関係でまとめられないのなら、多数決でやればいいのではないですか」と投げかける。

 小沢氏も「ここが一番の問題点」との認識を示し、「立憲民主党、というか民主党は多数決をしない政党。日本社会の“和を以て貴し”で争わない、その悪い面を持ち合わせてしまった」と嘆く。

 一方で、与党と野党の立場の違いを指摘。「胸の内をさらけ出したら自民党もみんなバラバラだし、自公なんてもっと違う。それでも政権という権力を離したくないから、最後は“あいつが言うならしょうがない”でまとまる。野党もそうならなければいけない。多数決をやるべきだ」「多数派工作は別に悪いことではなく、良いことだと思う。正々堂々とやればいいから。民主党にそういう文化を僕は植え付けたい」。

 これに橋下氏が「それ(多数決をしない)では与党になれないですね」とうなずくと、小沢氏は「これは泉君ではなく、民主党の性格。“一定の議論をしたら多数決をやる。それが民主主義じゃないか”と主張するが、駄目だ。多数決による結論に従ってもらいたい」と呼びかけた。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)

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