元大阪府知事で、現経済産業副大臣の太田房江参院議員(自民党)が7月22日の『NewsBAR橋下』にゲスト出演。躍進する日本維新の会に対し、橋下徹氏が“大阪自民党復活”の秘策をぶつけた。
【映像】橋下徹×太田房江 因縁バトル!元知事同士の舌戦/万博&IRどうなる
橋下氏は「大阪では維新が強すぎて、吉村さんは皇帝状態。チェック機能を働かせるために一定の牽制する力が必要だと思う」との考えを述べる。
「なぜ維新が力をつけているかというと、自民党がやることを全否定せずに、良いところは支えて、足りないところは先を行く。でも、違うところは立憲民主党と同じように教育の無償化をやったりするからだ。しかし、大阪の自民党は国での立憲民主党みたいに、維新に全否定で来る。国会でもいい加減だなと思うのは、半導体が必要だということで何千億円も補助を出すのだったら、大阪の医療や万博にも目を向けたらどうか。大阪の自民党には全否定をやめて強くなってもらって、切磋琢磨しないとダメだ」
太田氏が「“大阪で二大政党を”と橋下さんは言われ出したと思う。なのに(大阪の自民党は)沈んじゃって……これは戻さないといけない」と嘆くと、橋下氏は復活の“秘策”を明かした。
「大阪の自民党が衆議院の候補者を公募するということで、松井一郎さんに出てもらう。元々自民党の人だから、これは盛り上がる。変な罵倒や誹謗中傷合戦にならないし、全否定にもならない。純粋に政策論で、松井さんと吉村さんが“どやねん”と戦う。世代交代で元維新という人も多いので、そういう人がどんどん自民党から出て切磋琢磨させる」
これに太田氏は「考えられないわけではないけど、維新にとっては良くないのではないか? 既得権益でぐちゃぐちゃの自民党とは違う、二大政党を作るには改革が必要だ、と差別化してきているのに、もう一回自民党に戻るのは」と疑問を呈する。
橋下氏は「野党のあり方として、立憲や共産は自民党と真逆に行くけど、そうではなくて。元維新のメンバーが“維新の改革は不十分だ”と言って改革案を出す。すると、負けじと維新も改革案を出し、どんどん変わっていくだろう。一回考えてみてください」と提案した。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)