8月6日、『新婚さんいらっしゃい︕』が放送され、一度も会うことないままロシア人の女性と結婚した夫婦に注目が集まった。
1組⽬は、和歌⼭の国際結婚カップルが登場する。誠実で真⾯⽬そうな雰囲気の夫は、和歌⼭県有⽥郡にあるみかん農園を営んでいる。⼀⽅、妻クリスティナはロシア出⾝のバレリーナ。今は和歌⼭でバレエ教室を主宰しており、MCのリクエストを受け早速バレエダンスが披露されると、観覧客からも⼤きな拍⼿が沸き起こった。
⾼校時代からロシアの⽂化や歴史に関⼼を持っていた夫は、ロシアの⼥性の美しさや教養の⾼さに惹かれ、「ロシア⼈と結婚したい︕」と思いを抱いていた。そこで、まずは語学を学び、やがて外国⼈の友⼈を介して2年前に紹介してもらったのが妻だった。
妻の美しさに⼀⽬惚れをした夫だったが、その時はコロナ禍の真っ只中。当時中国でバレリーナとして活動していた妻とは、距離もあって会うことは叶わず…。そこで夫が考案したのが、Skypeによる妻とのリモート対談。パソコン越しにロシア語でコミュニケーションを取り、“リモートデート”を重ねるうちに、2⼈は次第に仲を深めていったという。さらに妻に対し本気度をアピールしたい夫は、超難関と⾔われる「ロシア語検定」に挑み⾒事合格。その勢いでリモート交際をスタートさせると、夫はますます「結婚したい︕」という気持ちを⾼め、出会って3か⽉でまたもやリモートでプロポーズ︕妻のOKをもらい、なんと⼀度も会わないまま結婚が決まったという。
その後の2⼈の記念すべき初対⾯は、成⽥空港の到着ロビーにて。ドキドキで迎えた当時の様⼦を明かした。新婚生活は「最高」とのことで、夫の家族もクリスティナを見て「美人」と騒いだようだ。結婚後は夫の実家のみかん農園を⼿伝ってくれるという妻。妻の友人もお手伝いをしてくれたそうで、その時の写真をパッケージにし、農園の売り上げが4倍になったと明かした。
2組⽬は、千葉に住む⾼校の同級⽣カップル。カメラマンの夫と技術者の妻だが、なんと2⼈は初恋の相⼿同⼠で、⾼校1年⽣から10年の恋を実らせて結婚したという。同じクラスだった2⼈は、共に保健委員を務めていた。ある⽇、妻がクラスメイトの検尿をまとめて保健室に持っていこうとした時、尿の重さを⾒かねた夫が「僕が持って⾏くよ」と声を掛けたのが出会いのきっかけ。
恋愛経験ゼロだった妻は、夫のたれ⽬でぷっくりした唇に思わず⼀⽬惚れ。彼⼥から連絡先を聞き出し、3ヵ⽉ほどやりとりした後、妻からメールで告⽩したという。⼀⽅夫も、これまで恋愛経験はなし。告⽩を受け、⾃分の中に芽⽣えた感情に「これが恋愛か︕」と⼼を揺さぶられ、「僕も好きです」と返答。めでたく交際がスタートした。
初々しいカップルにとって、クラスメイトの⽬につく場所でのデートはご法度。校内でこっそり会える秘密の場所を夫が探してくれ、校舎の屋上へ続く踊り場で、密かに放課後デートを重ねていたという。そんなある⽇、夫は親に買ってもらったというカメラを持って現れ、⼤好きな妻を被写体に、写真をパシャリ。以後それが恒例となり、デートの度に撮りためた写真は、⾼校3年間でなんと約3万枚。その後社会⼈になっても、夫のカメラの被写体はいつも妻だった。3年間の遠距離恋愛、2年間の同棲と、互いに⼀途な初恋道をまい進した2⼈。そんなある⽇の⾃宅で、夫が急に妻を抱きしめてプロポーズ。晴れてゴールインした2⼈だっだが、プレゼントされたのは指輪ではなく⿊い本。妻がおもむろに本を開くと、それはともに過ごした10年間を1冊にまとめた愛の証、夫が撮り続けた“妻のための写真集”だった。
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