縦型のTikTokは情報量が横の3倍に?柴田阿弥「自分の家でも変装する。配達は男性の名前でやる」高度化する家バレ・自宅特定から身を守る方法とは
【映像】防犯の極致 柴田阿弥の対策

 1150万人のチャンネル登録者を誇るYouTuberのHIKAKIN氏に悲劇が。今月1日、20億円の新居に引っ越したことを報告したところ、わずか数十分で住所が特定され、ネット上で拡散されてしまったのだ。

【映像】防犯の極致 柴田阿弥の対策

 さらに5日には、ピアニストでYouTuberの鈴木ゆゆうた氏が衝撃的な動画を投稿。「報告。命を狙われていたので引っ越ししました」。実は鈴木氏、これまで何度も引っ越しをしてきたが、その全てで“家バレ”。しかも鈴木氏の自宅から個人情報やスマホなどを盗み出す闇バイトの募集まで発覚した。

ABEMA Prime』では、「凸された側からしたらたまったもんじゃない。超迷惑だ」と語る、家バレ被害に遭った動画配信者と共に身を守る対策を考えた。

■自宅特定が容易になった時代

 視聴者に住所をさらされ、自宅に突撃されたという筋トレ系動画配信者の芳賀セブン氏は「去年11月、TikTokでライブ配信をしている最中に、ある高校生がコメント欄に私の自宅住所を晒した。さらに自宅の前で怒号のようなおぞましい声をあげ、笑いながらバイクで去っていった。夜も遅く、近所迷惑だった」と振り返った。

 その後の対応について「見逃すとまた被害に遭うかもしれないので、自衛のためにその高校生のアカウントを私のSNSで晒したところ、フォロワーが特定してくれた。その後、高校生からメッセージが来たので、電話をしたところ、『彼の友人が外を歩いていた私の後をつけ自宅を特定した』ことが発覚。私は体も大きく、変装もしていないから目についたのだろう」と話した。

 警察を呼ぶなどの対応はしなかったのか。芳賀氏は「警察官の友人に相談したが『今回のケースでは周辺のパトロールぐらいしかできず、動けない』と言われてしまった」と説明した。

 これを受けてITジャーナリストの井上トシユキ氏は「一般の方もSNS投稿には注意が必要だ」と警鐘を鳴らす。

「現在、カメラの解像度が非常に上がっている。かなり遠いところ、小さいところでも見えてしまう。選挙ポスターやサングラス、さらには瞳に映る特徴的な建物から場所が割り出された例もある。また、無意識に住んでいる場所の手がかりをテキストや言葉で出してしまう人がいるが、それらと画像を組み合わせることで特定されてしまう。その後、Google Earthやストリートビューによって『確信』に変わってしまうことで、中には迷惑を顧みずに行く人が出てくる」

 なお、TikTokなどスマホの縦型動画は横型動画に対し画像サイズが約300%拡大するため、より細部まで確認することが可能となっている。

■「すごい似てますね」に戦慄 対策は?

 理系YouTuber「ラムダ技術部」のラムダ氏によると、ベランダの形や材質、間取り、エアコンの配管、窓の冊子なども“ヒント”になるという。さらに花火が打ちあがる様子の動画は情報量が多く、光や音のタイムラグで距離を計算、建物の位置関係などから10メートル範囲まで絞り込めるという。

 また、一般人の氏名や生年月日、出身学校などから1件当たり4〜5万円で個人情報の特定を請け負う人物も存在するという。

「間取りがバレないために、家の中では物を接写で撮る。撮影したものは時間帯をずらして投稿する」などの対策をしているという紗倉まなは「業者を呼んでエアコンの設置やクリーニングなどをしてもらった際に『すごい似てますね』と言われたことがある。これがもしSNSに書かれたりしたら怖い。書き込んだことに対する罰則に厳しいイメージがないのも怖さの一因になっている」と語った。

 一方、フリーアナウンサーの柴田阿弥は「私は自分の家でも変装する。メガネをかけて前髪もあげてマスクする。目は細めて、声は低く、防犯ブザーも持って対応する。配達も対面はしないし、男性の名前にしている。タクシーも自宅から離れた場所で降りる。防犯をしてもしすぎることはないと心に刻んでやるしかない。一度犯罪に遭うと、回復できたとしても“その前”に戻ることはできない」と注意を促した。

 テレビ朝日田中萌アナウンサーは「入社した時、『ブログなどに写真を載せる際、家の間取りが分かるようなものや特徴的な木の壁などは載せないように』といった指導は受けた。しかし、いくら気をつけていても、タクシー運転手が『これは誰々の家だよ』などと喋ってしまうことがある」と語った。

 紗倉は「業者などへのクレームを入れると、自分であることを確定させる『答え合わせ』にもなりかねない。こちらは最大限できることをした上で、相手が軽はずみな心で情報を流出させた際の厳罰化を進めて欲しい」と訴えた。
(『ABEMA Prime』より)

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