ネパール人の15歳以上の若者の1番の夢は「グルカ兵になること」。『ナスD大冒険TV』で日本とは異なる事実が明らかになる場面があった。
『ナスD大冒険TV』では、「天空のヒマラヤ部族 超完全版 春〜夏そして、2回目の冬絶景 編」と題した企画がスタート。合計で150日間におよぶ長期取材の模様をお届けする。
朝食を食べながら世間話をしつつネパールについての情報を引き出そうとするナスD。「結構ネパールって輸入品が多いですけど、輸出品はどんなものがあるんですか?」と聞くと、ロケに帯同している現地スタッフは「主な輸出品としては、インドへの唐辛子や豆です。そのほか紅茶やコーヒーです」と明かし、元テレビ朝日の“伝説の辺境”ディレクター・大谷映芳氏は「それが海外で働く労働者のインカムになるの」と補足した。
そんな中で現地スタッフは「今、ネパールの15歳以上の若者の1番の夢はグルカ兵になる事です」と切り出す。グルカ兵とはイギリス軍に属するネパール人傭兵のことで、インド内外のイギリス植民地で活動する。「100人の採用に対して5000人ほどの応募があった」そうだ。
大谷氏が「有名なんですよ、グルカソルジャーは昔から。勇猛果敢にね、戦うんですよ」と説明すると、ナスDは「兵士が人気なんですか?」と素朴な疑問を投げかける。大谷氏が「うん」と返すと、ナスDは「へぇ〜」と日本と異なる若者の夢の描き方に驚いているようだ。そこにはネパールの雇用事情の背景も当然あるだろう。
それから大谷氏が「イギリスが出す兵隊は大体そういうネパールの。だからすぐ危険地帯に送り込まれるんじゃない。かわいそうだけど。イギリス人そのものはあんまり行かないで代わりにってね」と話すと、現地スタッフは「彼らは戦闘になると真っ先に最前線へと送られます。そして多くの人が亡くなります」と補足した。
大谷氏は複雑そうな表情を浮かべながら「たくさん死にますだって」と述べると、ナスDは「スゴいですね……」と力なく反応。大谷氏が「職業軍人ね。輸出されるの」と続けると、ナスDは「傭兵ですね」と。カシミール問題(インド・パキスタン・中国に分断されているカシミール地方の領有地を巡る問題)にもグルカ兵が派遣されているそうだ。
(ABEMA『ナスD大冒険TV』より)