「僕青」デビュー曲センターの八木仁愛 悩んできたからこそアイドルとして輝く存在に「自信をつけていきたい」
中学時代の八木仁愛
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 デビューシングル「青空について考える」を8月30日にリリースする乃木坂46の公式ライバルグループ「僕が見たかった青空」(以下、僕青)。グループの初代センターを務めるのが16歳の八木仁愛だ。ABEMAエンタメでは、八木にインタビューを実施し、パーソナルな部分に迫った。

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 自身の性格を「ネガティブ」と語る八木。「疑ってかかってしまうんですよ。褒めてもらっても『本当かな?』みたいな。一つ一つの言葉をちょっと裏で取ってしまう……そこがちょっとネガティブかな」と自己分析する。

 中学校時代は「クラスの中心人物とかではなく、特定の友達しかいなかった。その子がいなくなったら端の方で本を読んだりして、休み時間を過ごすような人」だったそうだ。

 そんな学校生活で悩みを抱えていた八木に力を与えていたのが、アイドルという存在だ。中学校に入学した頃から坂道グループを好きになり、いつしか憧れの気持ちを抱くようになったという。

 自分を変えたいーー。

 そう決意して臨んだ「乃木坂46公式ライバル」オーディション。八木は一次、二次と審査を通過し、迎えた最終審査では「私にとってこのオーディションはとても貴重な機会であり
今まで誰にも言えなった『アイドルになりたい』という夢を叶える最後のチャンス。そんな思いを込めて…」と言い、涙を流しながらムーンウォークを披露した。

 おそらく世界初であろう泣きながらのムーンウォーク。八木は「あんなにいろいろな大勢の大人というか…視線を向けられたことはなかった。しかもあんなに近くで。そこにやっぱり緊張して、頭が真っ白になってしまって、気づいたら泣いていました」と当時について振り返る。

「僕青」デビュー曲センターの八木仁愛 悩んできたからこそアイドルとして輝く存在に「自信をつけていきたい」
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 念願叶ってアイドル生活がスタート。しかし、仲間と一緒にレッスンを積む中で、再び八木にプレッシャーが襲う。5月に行われた僕青の合宿でデビュー曲のセンターを務めることが告げられた。その瞬間、思わず目を見開き動揺する八木。その時について「(センターを)発表されてすぐに無理だなって思いました」と振り返る。

 「その場所が似合わないと思っていた。周りの人にも『無理です』って伝えました」。アイドルになり、ガラリと変わった生活や環境についていくのがやっとの中、グループの顔であるセンターになる準備はできていなかった。

 「自分はセンターに向いていない」。なぜ無理だと考えたのだろうか。八木は「顔とかも特別可愛い方じゃなければ、華がある方でもない。笑顔もひきつったりする。でもこの曲は、割とさわやかで明るい楽曲。自分で聴いてそう思うので、そこ(センター)は あまり合ってないなって」と語る。センターに選ばれた理由について聞いても「わからないです。私がずっと『真ん中』にいるっていうよりは、みんなで作り上げている感じの楽曲だなって思う」と明かした。

 「センター」という重圧から逃れるため自身のポジションを「真ん中」と表現する八木。「メンバーもメンバーで自分で考えて悩んでいることがあるかもしれない。あまり負担はかけたくない」という理由で、苦楽を共にするメンバーにも悩みを相談できていないという。

 予想外のセンターポジションに考え込んだ時期もあった。ネガティブな性格が邪魔をして、「私がセンターだ」と胸を張れなかった。メンバーの西森弥によると「直前まで家族にも自分がセンターだってことを言ってなかった」という。

 しかし、裏を返せばその性格は「真面目で責任感が強い」ということ。直向きにレッスンに取り組む姿は、メンバーの刺激にもなっている。なにより、八木の過去と同じように生活に悩みを抱える者にとって、ステージで輝く彼女の姿は勇気となるだろう。

 “自分を変えたい”という思いで飛び込んだアイドルの世界。八木に「どんなセンターになりたい?」と聞くと、「『自分がこの曲のセンターなんだ』っていうのをはっきり言えるような人になりたい。自信をつけていきたい」と力を込めた。

 八木が自らの殻を破ったとき、僕青というグループがファンの心を明るく照らす存在となる。

(『ABEMA NEWS』より)

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