BTSなどが所属する韓国大手芸能事務所「HYBE」からネクストガールズグループを誕生させるサバイバルプログラム『R U Next？（アーユーネクスト？）』の最終話が9月1日に放送され、新たなガールズグループI'LL-ITとしてデビューする6名が決定した。
『R U Next？』はHYBE LABELS傘下の「BELIFT LAB」による、次世代グローバルガールズグループの最終メンバーを決めるデビューサバイバル番組。デビューを夢見る参加者22名が計7つのラウンドコンテストを経て、自分の潜在力とスター性を証明していく。MCは少女時代のスヨン、コーチはKARAのパク・ギュリ、2AMのチョ・グォン、元Wanna Oneのキム・ジェファン、シンガーソングライターのイ・ヒョン、ダンサーのアイキが務める。
「全く考えていなかった」「切実な夢を成し遂げられた」それぞれの言葉
デビューメンバー6名のうち2人はグローバル投票、4人は事務所の選択によって決定。グローバル投票で1位になり、最初に名前が呼ばれたウォンヒは、練習生期間わずか2ヶ月だが、圧倒的な視聴者からの支持を受けて見事メンバー入りを果たした。実感が湧かないといった表情でステージへ進んだウォンヒは「私、実は本当に、嘘ではなく全く考えていませんでした。だから少し今びっくりしていますし……本当にありがとうございます」と、呆然としたように言葉をひねり出した。
そして投票結果2位となったのは、人気、実力ともに常に上位に位置していたヨンソ。名前を呼ばれるとヨンソは両手で顔を覆い、涙を堪えきれない。なんとか呼吸を整えた彼女は「本当に…本当に本当に私が長い間、切実に望んできた夢をこんなふうに成し遂げることができて、実感が湧きません。デビューできるようにしてくださった皆さん、家族のみんな、本当にありがとうございます。愛していますと伝えたいです」と真摯に語った。
そして事務所が選択したメンバーの発表へ。コーチのヴィンセンジョは事務所の選定基準について、「ROUNDごとに皆さんがステージで見せてくれた姿、ステージ以外での姿を総合的に考慮して最終メンバーを決めました。投票で選ばれたスター性、ステージの上で披露された実力、魅力、潜在力まで含めて、I'LL-ITというグループのメンバーの調和までを考慮しました」と説明した。
3人目で名前が呼ばれたのはミンジュ。感動から込み上げてくる涙を抑えきれず、嗚咽しながらも「本当に中学の時からデビューできるかなとずっといつも考えてきましたが、夢を叶えてくださって、皆さんありがとうございます。もっと頑張って素敵な姿をお見せできるように、頑張るミンジュになりたいと思います」と、頼もしくガッツポーズも見せた。
4人目は日本人のイロハ。達成感に満ちあふれたような笑顔を浮かべて前へ進むも、次第に感激したように目を赤くして「本当に私に投票してくださり、応援してくださった全てのみなさん、ありがとうございました。これからももっと頑張って、素敵なアイドル、イロハになりたいと思います」と感謝を伝えた。
そして5人目にも、日本人からモカがメンバー入り。終盤まで順位が振るわなかったモカは、信じられない様子で顔を覆い、ゆっくりと言葉を紡ぎ出す。「本当にデビューできるなんて思っていませんでした」と現実感のない様子で語り始めるも、途中から決意を固めたように「ここまで応援してくださった両親と家族のみんな、友達、スタッフの皆さん、多くの皆さんに心から感謝しています」としっかりと思いを伝えた。
最後に名前が呼ばれたユナは、5年間もの練習生期間を送ったメンバー。号泣し崩れ落ちそうになりながらも、必死で歩みを進める。先に名前が呼ばれたモカに支えられながら、「本当に5年間の間、一生懸命練習して長年デビューを目指して切実に臨んできました。このようにデビューできたことが本当に信じられません。応援してくださった皆さんに感謝申し上げます。5年間私をサポートして応援してくれた家族のみんなに感謝を述べたいです。私の友達、ファンの皆さん、本当にありがとうございます」とスピーチし、見守る練習生たちの間にも感動の涙が広がった。
「1人で走るのではなく、一緒に走る6人に」
コーチのチョ・グォン（2AM）は「最後まで走ってきた皆さんを本当に誇らしく思います。この達成感というのは言葉に表せないほど、皆さんのこれからの人生において大きな原動力とエネルギーになると思います。皆さんのネクストを、全世界が期待しています」と激励。アイキは「皆さんは今、スタートラインに立ったと思います。マラソンに似ていて、皆さん、転ぶ時もあれば休みたい時もあると思いますが、その時に1人で走るのではなく、一緒に走る6人になってほしいです」と6人にエールを送り、脱落した練習生にも「皆さんの人生にも、カッコいいマラソンの瞬間がまた訪れると思います」と温かい言葉を届けた。
そしてパク・ギュリ（KARA）は「私たちもコーチではなく、いちファンとして皆さんを心から応援したいと思います。本当におめでとうございます」と笑顔で門出を祝った。
惜しくもデビューを逃したジョンウンは、気丈に笑顔で「『R U Next？』に参加して、今までチャレンジしたことのないことに挑戦できました。自分も知らなかった自分の姿を見つけられて、大きく成長できたと思います。『R U Next？』が最後ではありません。他のところで、素敵な姿を見せられるよう頑張りたいです」とコメント。ジミンは涙を浮かべつつ、「ここでデビューすることは叶いませんでしたが、たくさん成長できたと思います。いいチャンスで、いい仲間たちと一緒に同じ夢にチャレンジできて本当に幸せでした」と語った。
最年長のジウも涙を流し、「人生を生きてきて、こんなにも多くの方から愛されて応援される経験ができるかと思いました。長い間練習をしながら、諦めたくなる瞬間もたくさんありましたが、ステージに立ちながら、ここまで本当によく頑張ってきたなとも思いましたし、これまでやってきた全てのステージに1つも悔いはありません。これが終わりだとは思わずに、もっと素敵な姿になって皆さんの応援に応えていくジウになりたいと思います」と、家族や仲間への感謝を伝えた。
日本人のヒメナは「ここでデビューができなくて残念ですが、これまで後悔なく来れたと思います。番組でたくさんの素敵な方たちと出会うことができて、本当に幸せでした。これからもっと頑張ってもっと素敵な姿をお見せできるように頑張りたいと思います」と、必死で笑顔を浮かべながら言葉を紡いだ。
番組のMCを務めたスヨン（少女時代）は、「進行しながら、私は正面ではなくステージのサイドから皆さんを見守ることができました。練習生の皆さんが、正面ではなく少し後ろを向いて息を整えている時、本当に幸せそうにしている表情に心から喜び、涙を分かち合った時間でした」と練習生たちへ寄り添う。そして「これまで全速力で走ってきた22人に大きな拍手を送ってください」と観客へ促し、場内は大きな拍手と感動に包まれた。
