2006年に加入し、6月にソロ活動10周年を迎えた日本を代表するボーカリストEXILE・TAKAHIRO(38)。17年間、日本の音楽シーンの第一線を走り続けてきた彼が『ABEMAエンタメ』のカメラの前で明かしたのは、トップアーティストの知られざる苦悩だった。
【映像】TAKAHIRO スランプ脱却の直前に見た“不思議な夢”
「17年間自分の中でも本当に気持ちよく自分らしい歌を歌えなかった。スランプ時期が本当に長く続いたので…」
憧れのEXILEに加入し、デビューしてすぐに大舞台に立ったTAKAHIRO。重いプレッシャーがのしかかるなか「自分の思っている歌が全く歌えない」という、発声障害にも似た声の不調に見舞われたという。
「17年間の半分ぐらいは悔しい思いばかりして情けない月日だったんじゃないかな。ファンの皆さんにも、メンバーにもどこか申し訳ないような気持ちがあった」
長年、TAKAHIROを苦しめていたスランプ。そこから脱却するきっかけを作ったのはファンだったという。
「かっこつけずにプライドも捨てて、恥もかいて修行しようと思った。今一度“本物”にならなきゃダメだな、しっかり修業しようと思ってファンクラブの皆さんを頼った。47都道府県、皆さんに本当に見守っていただきながら修行ができたらなという思いでファンクラブイベントを開催することに」
“本物”になるため―。プライドをかなぐり捨て臨んだ47都道府県をめぐるファンクラブイベント。この公演のリハーサル前夜に不思議な出来事があったそうだ。
「僕はそれまでマイクを左手で持つクセがあったんですが、右手でがっつり歌っている夢を見て。思い返したら、僕デビュー当時もオーディションの際も、ずっと右手でマイクを持っていたんです。翌日のリハーサル初日から右手に持ち替えて歌ってみたら、180度感覚が変わって『あれあれ!なんか楽しいぞ』みたいな」
スランプを抜け出し、歌うことが楽しくなったTAKAHIRO。9月6日には、約6年ぶりとなるソロオリジナルアルバム『EXPLORE』をリリース。ソロ活動10周年の集大成とも言えるこのアルバムには、EXILE ATSUSHI(エグザイル あつし)が作曲し、初期メンバーだった清木場俊介が作詞した曲も収録されている。
「僕にとって本当に人生を変えてくださったお二人。まさか曲のプレゼントをされる日が来るなんて本当に夢にも思わなかった。デモを聴いた時点でほぼ出来あがっちゃっている、なんだったら歌わずに聴いていたいくらい人生の宝物のようなご褒美をいただけた」
TAKAHIROが憧れと話す“2本のスポットライト”が照らして出来た楽曲。その制作秘話を明かした。
「『いつか成長した姿でお二人のそのステージに僕も参加できる日が来るように精進して頑張ります』みたいな話をしたことがあって、その頃ぐらいからATSUSHIさんとSHUNさんで『いつかプレゼントしたいね』という話をしてくださっていたみたいなんです。この曲を持って必ず成長して、一皮剥けた僕を見ていただくのが2人への恩返しにつながるのかなと思っています。大切に歌うことで、また新たな自分と出会えるように、一生懸命思いを持って届けさせていただきました」
さらなる進化を誓うTAKAHIRO。いま、ファンに伝えたい言葉を教えてくれた。
「どんな時も本当に支えてくださって、応援してくださって。皆さんのおかげで今があると思っているので、少しずつではあるんですけど恩返ししていきたいなと思います。9月21日武道館、22日にEXILE加入記念日を迎えるんですけど、そこで新たな自分に生まれ変わっていることを期待しながら。そしてそこから来年に繋げて、いろいろな形で皆さんとお会いできる機会を増やしていきたいなと思います」
(『ABEMA NEWS』より)
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