門脇麦、主演映画の主人公は「絶対になりたくない」 共演した染谷将太への“特別な思い”や撮影秘話を明かす
【映像】門脇麦「一番苦労した」 ワンカット撮影のシリアスシーン
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 9月8日から公開される映画『ほつれる』。その主演を努めた女優・門脇麦(31)が撮影秘話を明かした。

【映像】門脇麦「一番苦労した」 ワンカット撮影のシリアスシーン

「この役を自分が演じられる、『このセリフを言えるんだ』という喜びがすごかった」

 門脇麦が主演をつとめる映画『ほつれる』は、夫との関係が冷め切ってしまった主人公・綿子が、友人の紹介で染谷将太(30)演じる木村と出会い、彼の事故死によって平穏だった日常が徐々にかけ違えていくなかで、夫や周囲の人々、自分自身に向き合っていく姿が描かれた作品だ。

 難しい役ながらも、演技に悩んだりすることはなかったという門脇。演じた綿子の印象についてこう語る。

「共感できないんですけど、(綿子は)私は絶対しない選択をしていて、監督にも『ちょっと好きじゃないです』とかブツブツ言っていたんです。それなのに共感できるところがあるというか、見ていてモヤモヤする。どこかで理解している『私も何かから逃げたことあるかな』『同じ環境になったらどうなのかな』とか、絶対になりたくないからこそ嫌な感じになるんですかね」

 その綿子の人生を大きく揺らしたのが木村の事故。ワンカットで撮られた緊迫の場面だそうで、撮影も一番苦労したシーンだったという。

「イチョウがすごく綺麗なときに撮ったんですけど、ものすごい人がイチョウを見に来ていたんです。出演者以外が映らないように、朝の2~3時間ぐらいの時間帯で撮影して、トライできるのも5回ぐらいでカメラワークも難しいので段々現場もピリピリと緊張していました。『これ失敗したらもう今日撮れない』と思って、カメラマンとの動きも合わせなきゃいけないし、且つ芝居もシリアスなところだったので苦労したシーンでしたね」

 そんな難しいシーンを一緒に演じた染谷将太とは、共演するにあたって特別な思いがあったと話す。

「染谷さんとは同い年で昔から知っていました。同じ作品に出たこともあるんですが共演したことがなくて、やっと共演できたので嬉しかったです。10年前ぐらいから知ってるので、勝手に戦友感みたいなのがあって『ついに念願の共演だ!』と。本人には伝えてませんけどすごく嬉しかったです」

門脇麦、主演映画の主人公は「絶対になりたくない」 共演した染谷将太への“特別な思い”や撮影秘話を明かす
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 門脇が特別な思いを感じたのは、共演者だけではなかった。今作で脚本と監督をつとめたのは、演劇界でも注目を集める29歳の気鋭の演出家・加藤拓也さん。門脇は年下の“若い才能”を観に来た人にも知ってほしいと語る。

「(加藤監督は)『自分は“グレーなもの”にとても興味がある。不倫している人が悪い人・良い人とかそういうことではなく、“グレーなもの”を描きたい』と仰っていました。全部区別やカテゴライズしたり、“わかりやすい作品”が増えてきている気がします。多分、この映画にはメッセージやテーマも特になくて、加藤さんも何かを受け取って欲しいと思って描いてるわけじゃないと思います。でも本来、映画は芸術だしそれで良い気もする。『何を伝えたいか』とかそういうことじゃない。そんな映画が公開されることをすごく嬉しく思うので、多くの人に観に来てほしいです」

(『ABEMA Morning』より)

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