ネット掲示板「2ちゃんねる」の創設者・ひろゆきを、アフリカのナミブ砂漠に置き去りにし、そこから始まるアフリカ横断の旅に密着した『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』。同番組のEpisode10が9月10日（日）夜9時より配信され、旅のパートナーを務めた俳優・東出昌大が、別の場所でゴールを迎えることになったひろゆきに、メッセージを送る場面があった。
「アフリカを、横断して帰ってきてね」とのみ伝えられ、ひろゆきがナミビアの砂漠のド真ん中に置き去りにされたことから始まる同番組。使っていいのはローカル路線バス、ヒッチハイクなど基本陸路のみ。言論界で大暴れする日本一ロジカルな男・ひろゆきを、論理の通じない過酷な世界に、10万円だけ渡して放り込んだらどうなるのか？ゴール地点のインド洋を目指すひろゆきを見物しようという試みだ。
ついに迎えた、アフリカ旅最終日。ひろゆきは、インド洋に浮かぶタンザニアの離島・ペンバ島を訪れていた。この旅で路線バスに乗るのも、これが最後。東海岸の町・ビトンゴジでバスを降車したひろゆきは、ゴール地点のルールである「目の前を遮るものがないインド洋」を目指し、歩を進めた。Googleマップを頼りに、歩くこと30分以上。「おお〜！」「やっぱ湖と違って波が白いですね」。インド洋が視界に入ると、ひろゆきはそう声を上げた。
旅に同行してきた豊川ディレクターは「お疲れ様でございました」と長旅を終えたひろゆきをねぎらい、「無事、インド洋側に到着いたしました」としみじみ。しかし当の本人は「いやー、インド洋に思い入れないんですよね」と最後の最後まで“ひろゆき節”を展開しつつ、「普通に楽しかったですよ」と笑顔を見せた。
「帰ったら何がしたいですか？」との質問には「『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が途中なのと、あと『ファイナルファンタジーXVI』が発売されたので、とりあえずその2つかなぁ」と答え、ゲームをするのが楽しみな様子。さらに「屋外も出ると楽しいんですけど、僕、屋内の方が好きなんですよね」と、旅を終えたこのタイミングでインドア派をアピールするのも、いかにもひろゆきらしい。
ペンバ島に到着後は、大きなトラブルに見舞われることもなく、穏やかにゴールを迎えたひろゆき。しかし、ひとつだけ心残りがあるとすれば、数々の困難を共に乗り越えてきた、戦友ともいうべき東出が、隣にいないことだ。当初、東出はひろゆきとペンバ島へ渡る予定だったが、最後に合流したゲストの龍玄とし（Toshl）はスケジュールの都合上、ペンバ島に行くことができず、東出はToshlと行動を共にすることを選んだのだ。「東出さんも一緒に来られたら良かったですね」。ややしんみりした口調で、ひろゆきはそうつぶやいた。
一方、東出は、ひろゆきに向けてこんなメッセージを送っていた。「たぶんまた会ったら、どこか気恥ずかしい思いがすると思うんです。よそよそしくなるし、僕。でもまた会った時は、お互いお芝居でもいいから、仲良いフリをしあいましょう」「でもそれで3、４日過ごしたら、またこの空気感に戻れると思うんですけど」。飾らない言葉のなかに、2人がアフリカで紡いできた確かな絆が、垣間見えていた。最後に番組スタッフが「もし会えないときのために、ひろゆきさんに最後に一言ありましたら」と追加でコメントを求めると、東出は感慨深げな表情で少し考えた後、「ひろゆきさんの人生の幸せを願っています」と語ったのだった。
