ABEMAにて、2023年9月8日(金)の夜10時から夜11時30分にわたり、『声優と夜あそび 金【関智一×岡本信彦】#16』を放送した。
■関智一の誕生日を岡本信彦がおもてなし!
関の51歳の誕生日をお祝いした本放送では、岡本が行きつけだという高級焼肉店「焼肉 思食」からお届け。お肉を堪能しながら、スタッフもいない2人きりの空間でトークを繰り広げてもらった。
51歳の豊富や近況を語っていくなか、岡本が自身の年齢と同じ36歳当時の関について尋ねた場面では、関が当時抱えていたという悩みを告白。絶頂期は週に4、5本主役をやっていたという関ですが、後輩ができるとともに、主役の世代交代が始まり、「主役じゃないところに居場所を探していかないといけなくなった」と語った関。
「いずれ、後輩たちに役をとって変わられるっていうのはデビューから考えていたし、当然自分も先輩たちの役をいただいてきたからわかってはいたけど、いざそうなっていくと結構ダメージがでかくて。知らないうちに“もういらないんだ”って、腐る部分があった」と、頭ではわかっていたものの身体が追いつかず悩んでいたことを語り、さらに「必要とされないならやめようかなみたいなことを思ってた時期もある」と挫折を明かした関に、岡本も驚きの声をあげた。
また、岡本から「上手い芝居とは?」と聞かれた際には、「そこに生きてる感じがする人のお芝居が素敵かなって思う」と答えた関。それは、かつては形で芝居するタイプだった自分だからこその憧れもあると話し、「もっと“お芝居をしてくれ”」「人間味が感じられない。上手だけどいい芝居じゃない」と昔はよく怒られていたことを明かす。
さらに、関は、自身の芝居への考え方を変えた、ターニングポイントも告白。「主人公って頭からお尻までその主人公の心情が追われてるから、演じやすいんですよ。でも脇役って(感情の描写が)飛んでるから、そこを埋めていく作業がどれだけ大変か、主役をやらなくなってやっとわかったんです」と語った関。
ある舞台で、演じている役の感情の繋がりがわからず、迷いながら演じていると、それを相手役の先輩に見抜かれていたことを語り、その後、迷っていた理由を先輩に説明すると「じゃあお前は人の書いた本で芝居なんかやれないよ」「作者だってわかってない部分もある。そこを繋いでいくのが俺らの仕事なのに、お前の前に俺がいるだろ。なんで俺と芝居しないんだ!やってる役者が喧嘩してる場面を感情が通らないからって嘘でやってたら話が全部嘘に見えるだろ」と怒られたことを明かします。「ただ嘘のない芝居をすればいい」という、芝居の基礎に改めて気付かされ、「そんな簡単なことに気付けないで20年くらいやってきたなんて。本番も終わってもうやり直せない」と号泣したことも語った関。
そこから考え方が変わったと話した関は、理想の「そこに生きている感じがするお芝居」について、「特に我々はSFっぽいものを演じることも多くて、そこの中の人間関係にリアリティを持って演じていかないと全部が嘘に見えちゃうから、そうならないように心がけてはいるね。それがちゃんとその場で生きているってことに繋がっていくのかなって」と話し、リアリティを追求する重要性を語った。
ほかにも、岡本から「説明セリフはどう演じている?」「裏方をやる気はある?」などと質問が飛び交うも番組はあっという間に終わりの時間に近づき、「え?終わり?」「そこからやりやすかった声優とか、その話も聞こうと思ったんですけど…」と名残惜しそうに語った岡本。2人の熱い芝居トークに、視聴者からは「神回だわ」「時間足りない」「今日この話聞けただけでも見てよかった」「声優ってすごいな…」などのコメントが寄せられた。