54歳の若さである日突然、がんで余命半年と宣告され、2019年10月に死去した妻のエピソードをつづった「私がいなくなったら (のこされた自閉息子と父は……)」の著者・中野真一郎さん。ブログでは、亡き妻のことを回想しながら、自閉症の息子と2人で暮らす日々を発信している。
■亡き妻と自閉症の息子について
23日に更新したブログでは「私の家族の紹介をしたいと思います」と切り出し、特別支援学校中学部2年生の息子・光一さんについて「自閉症スペクトラム・療育手帳A判定」であり「言葉でのコミュニケーションはできませんが、年に1~2回、何かの拍子に言葉がでることがあります」と紹介した。
続けて、妻・智子さんは看護師であったといい「息子の障害が分かってからは、息子の将来を見据てNPO設立したり社会福祉士の資格と採ったり精力的に活動していた」と説明。がんが発見され、10か月後の2019年10月に死去したことをつづった。
■ブログタイトルに込められた意味
24日に更新したブログでは「最期の夫婦の共同作業」になった妻との共同著書である「私がいなくなったら (のこされた自閉息子と父は……)」のタイトルを考える際に「妻が亡くなることになり、悲しいけど残された父子は頑張って生きていくよ」という「前向きな文言を入れたいと思いました」とコメント。実際に「妻からバトンを受け取って生きて行っているようなイメージ」で執筆していたと回想した。
そして、今回アメブロのオフィシャル化に伴い「本は妻の余命が決まって、他界した時のこと。で、ブログはその後の父子家庭のことを書くことになるので、このタイトルになりました」と説明。「頑張って毎日、父子で生きてます。そんな日常をつづっていきます」と意気込みをコメントし、ブログを締めくくった。