日本在住のフランス人、クララ ブランさん(28)のSNSが、いま「大バズり」している。
努力しない気楽な「エフォートレス」の精神から、YouTubeでは「ありのままの姿」をさらけ出し、パリで「逆ナン」した相手との恋愛までぶっちゃける。
そんなクララさんのリアルな姿を知るために、自宅を訪れてみた。動画でも「リッチさ」が伝わる室内には、ソファーやハンモックが並び、キッチン横のテーブルを仕事場にしているという。クローゼットには、たくさんの服が掛けられていた。
「洋服を買うときに『本当に恋しているかどうか』で選んでいる。この子(服)たちは普通に着るし、恋している、全員と」(クララさん)
クララさんの本職は広告プロデューサーで、モデルもこなしている。大学生のころに交換留学生として来日し、フランスと日本を行き来しつつ、日本生活は丸6年を迎える。2年前から、SNSで日常や自身の考えを発信し始めたところ、バズり始めた。
SNSの総フォロワー数は67万人、TikTokの人気動画は480万回再生されている。仕事はリモートワーク中心で、「会社は基本的に飲みに行くぐらい」だそう。そこで「すごく感動して、恋に落ちた。ずっと愛している」という日本への思いを聞いてみた。
来日のきっかけは、ファッションデザイナーのヨウジヤマモト氏のパリでのショーに感動して、日本について調べ始めたこと。日本を愛する一方で、世間の「見栄え重視」の風潮には違和感を覚えているという。「足長いほうが綺麗って、もともと思わない。短くても長くても素敵」と話す。
フランスの国民性として、他国への憧れはなく、「自分をどうやって、より良くするか」がメインだという。そう語るクララさんに、タレントの熊田(曜子が投げかける。
「日本はアジア人で、顔も大きく、手足も短いというコンプレックスが私自身もあるので。クララさんは(画像を)加工しなくても、日本人が加工した『お人形さん』みたいに見えるので憧れはすごいあります。こうなりたいと盛りたくなります」(熊田曜子)
熊田の指摘に、「私から見たらすごく美しい方なので、そのままでいいんです」と返答するクララさん。ルッキズムについてから、このごろ中国で話題になっている、足を長く見せるために腹部に貼る「偽へそシール」に話題が及ぶと——。
「びっくりした。見たときに、なにこれと思った」そして、どうしてやる意味があるのかと疑問を持つ。「個人的には自由でいいと思う」としつつも「こういうのをどんどんSNSで投稿してしまうと、みんな自信がなくなってしまうとか、プラスにならないんじゃないでしょうか」(クララさん)
らに日本での生活で驚いているのが、「痴漢にあわないように気をつけましょう」といった呼びかけだという。
「悪いのは痴漢するほうじゃないですか。どうして気をつけなきゃいけないの。責任がこっちにある。『だって十分に気をつけなかったじゃん』となるのがちょっとビックリしちゃって」(クララさん)
それでも「日本にずっといたい」と語るクララさん。日本文化から「こうであるべき」だと感じる瞬間もあるという。パリの地下鉄を例に出しながら紹介する。
「個人主義なので周りを気にせずに、大きな声で電話したり、食べたり、汚くしたり……。」「(しかし日本では)『ちゃんと周りを気をつけましょうね』というのが、すごくいい」「疲れている方もいるかもしれない。ゆっくり考えたい方もいるから、『静かにしましょうね』というのがいいです」と感銘を受けた日本文化ついて語った。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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