昨今、タクシーの運転手たちは口を揃えて「渋滞が多くて」「よく見ると水道管の工事ばかり」と、都内の水道管工事の多さに困惑している。
埼玉県東松山市では、地面から水が噴き出すという事態に。電柱を越える高さまで巨大な水柱が噴き上がった。実はこれ、水道管の経年劣化によりボルトが外れたことで水が噴き出したという。
その背景にあるのが水道管50年問題だ。東京都水道局に取材したところ、現在の水道管が普及したのは1970年代の高度成長期で、以来メンテナンスが行き届かずに、そのままの状態が続いていたという。
一方、水道管の寿命は約40年で寿命を超えているものが多く、破裂する原因にもなっている。
実際に東京の地下に埋まっていた水道管を見てみると、中はサビだらけで茶色に変色していた。この中を通って、家庭に水が届けられている。
水道管工事を請け負う会社によれば、50年経てば水道管は基本的にサビだらけで取り換える必要があるという。
これにはお笑い芸人の永野も、「あんななんですね、水道管って…ビックリしちゃって。よく考えたら水道って蛇口をひねって、中はわからないものをやって(使って)たんですけれど、これ1回インプットされたらちょっと使えない」とその汚さにショックを受けた様子だった。
国際政治学者の舛添要一氏は「地下にいろいろなものが埋まっている」と話し、例として電線を地下に埋める工事を挙げて「今日からスタートして(スタートするとして)できるのに7年ぐらいかかっちゃうんですよ」と説明。
さらに地下の水道管について「モニターも何もないから、わからない。だから定期的にやらないといけないので」と話し、続けて「これは橋についてもすべての構造物について同じことが言える。メンテナンスがいかに必要かということの一つの証拠」と水道管に限った問題ではないとも語った。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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