北関東の山奥で生活している俳優の東出昌大が18日、都内で行われた話題沸騰中の映画『さよなら ほやマン』(11月3日公開)の完成披露試写会にサプライズ登場。長年の友人で映画初主演のアフロ(MOROHA)に花束を贈呈した。
労いの意味を込めて花束をアフロに渡した東出は「僕はMOROHAのファン。アフロとは6、7年の付き合いで、ちょくちょく遊ぶ」と関係性を明かし、本作に際してアフロから届いた「今度映画の主演が決まったぜ!」「役作りでわからないことがあったら聞くね!」「撮影終わった!最高だった!いい人たちに囲まれて撮り終えた!」というメールの文面をアフロの声色と勢いを真似て紹介して爆笑をさらった。アフロから「いやいや、それメールだから!言い方とか想像でしょ!?」と突っ込まれると、「そうかそうか、声量は関係ないよね」と東出も友達を前にして楽しそうに大笑いだった。
東出曰く、アフロに演技のアドバイスはしていないそうで「音楽で普段からライブとかで人前に立たれている方は、カメラの前でも臆することがない。どんな演技をするのかと思って見たら、ストレートにいいお芝居をされていた。アフロのことは映画を観終わった後に下北沢の飲み屋でずっと褒めていました」と絶賛。
これにアフロは「主演をやりたいと思っている方が沢山いる中で、ずっと音楽をやって来た自分が突然そこに立つということに対して自分がどう解釈してどう向き合っているのかを見せなければ、ずっと役者をやっている東出君に顔向けできないという思いが強くあった」と心中を語り、「こうして褒めていただけて一安心です」とホッとしていた。
この日は、共演の呉城久美、黒崎煌代、津田寛治、松金よね子、そして庄司輝秋監督も参加。“ほや”をイメージした劇中キャラ・ほやマンのコスチュームで登場したアフロは「お客様がどんな顔をして俺を見ているのか気になったけれど、皆さん柔らかい表情をしてくださっていて嬉しく思います」と満面の笑み。
ほやマンのコスチュームについて「これを着ているととても暖かい。胸筋部分は浮きで出来ていて、物語上このコスチュームは漁師さんが手作りしたという設定。クオリティを上げすぎても下げすぎてもいけない。その絶妙なラインを美術さんが頑張って作ってくれました」とスタッフに感謝していた。
取材・文・写真:石井隼人