お笑いコンビ・笑い飯の哲夫が、9月30日のABEMA『NewsBAR橋下』にゲスト出演。学習塾の経営者としての一面を見せ、橋下徹氏とサバンナの高橋茂雄が感心する場面があった。
哲夫は、大阪で低料金の学習塾「寺子屋こやや」を経営。経緯について、「塾を開いたのは10年ほど前。小学5、6年生くらいのお子さんを塾に行かせていた吉本興業の社員が『月に6万かかんねん』と言っていて、高いなと。お金持ちじゃないと行けない環境に“安い塾があったらいいのに”と思っていた。そんな時に大学時代の友達が新しい仕事を探していて、その人は学習塾の経験もあったから、『俺出資するから安い塾をやらへん?』と誘った」と説明。
講師は芸人が務め、「その友達ができない感じになってどうしようかな?となった。大卒で芸人になったけどまだ芽が出ていない後輩が結構いたので、『バイト代を渡すから教えてくれへん?』と。そこから専門でやりたいという人が出てきたので、現場を任せたりして今に至る」という。現在、教室は2箇所で、生徒数は1教室あたり約50人だということだ。
橋下氏は「僕が大阪市長の時、同じような意識の下で、塾代を補助する制度(※)を始めた。所得制限を入れていて、月1万円の補助。それは使ってもらっている?」と質問。哲夫が「もちろん使わせてもらってます」と答えると、「よかった。あれを使って哲夫さんの塾に行っている生徒もいる」と安堵した。
※大阪市習い事・塾代助成事業…一定の所得要件を設け、大阪市内在住の小学5年生から中学3年生の約5割を対象として、学習塾や文化・スポーツ教室などの費用を、月額1万円を上限に助成
塾の月謝について、哲夫は「小学生なら週2回で5500円くらい。中学生だとコースは選べるが、週2、3回で1万円から、全部含めたら1万6000円くらい」と説明。橋下氏は「それに1万円の助成が入るから、月に5000円とか6000円で塾に行ける。哲夫さんたちが元の価格を下げてくれているからということもあるが」と述べた。
また、学習内容について哲夫は「授業とかではなく、補習塾というかたち。学校の授業がメインなので、それが一番大事と子どもたちにも伝えている。それでもついていけない、わからない子どもたちが先生に質問してくれる」と話す。
芸人が講師を務めるメリットについても、「よしもとと松竹芸能の大卒芸人を束ねて(笑)、『極力わかりやすく、おもしろく教えてな』と伝えている。子どもに何か伝えようと思っても、言葉の数も違うからなかなか難しい。いわば笑わせるのが難しいお客さんだ。そういう子どもにあの手この手を尽くして教えて、笑わせてだから、芸人は芸のスキルが上がる。生徒も生徒で、堅苦しい先生よりもおもしろおかしく教えてくれるから、勉強に意欲が湧く。すごくwin-winの関係だ。バイトしてくれてる先生には『ずっとここにいたらアカンで。はよおもしろくなってそっち行ってな』と言っている」と明かした。
これに高橋は「どっちも育成している感じ。もう大阪を育ててる(笑)」と感心していた。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)