ホンダは2026年から都内で自動運転の「無人タクシーサービス」を開始すると発表した。
【映像】運転席なし、広々対面シート...自動運転タクシーの車内
指定場所に迎えに来るところから、目的地に到着するまで完全自動運転。配車や料金の支払いはすべてスマートフォンのアプリで完了するという。車両には運転席がなく、対面6人乗り。数十台でスタートし、500台規模での運用を見込んでいる。
ホンダがタッグを組むGMは2023年9月にアメリカサンフランシスコで無人タクシーのサービスを開始。また中国もIT大手の百度が今年2月から完全自動運転タクシーの営業を開始している。
しかし、予想外の障害物に路上で立ち往生したり、路線バスに追突したりする事故なども報告されている。さらには「酔っ払った客が寝て起きなかったらどうするの?」「似たような地名の目的地に間違って連れて行かれたらどうする?」など、利用者目線の不安の声も上がっている。
タクシー運転手らに話を聞くと「幹線道路だけ走るならいいと思うんですけど、細かい路地とかまで行けるのか。カーナビでも必ずしもいい道を教えてくれないので、そこまで今の技術でいけるのか」と疑問視した。
また「コミュニケーションが取れない。一方的に自動運転のほうだけの判断で、これだけの交通量の東京の中を動き回るわけですから、何かあったときの過失の問題(が心配)」「送り先にお客さんを乗せて降ろすだけではないと思うので、仕事の中身としては。やはり人間のほうがまだサービス的な部分では機転が利くのではないか」といった声もあった。
ジャーナリストの青山和弘氏は「法整備が難しい」として「たとえば大きな事故が起こってしまったときに会社のせいなのか、それともタクシーを作ったメーカーの責任なのか」と問題点を指摘。
「法整備は複雑だし、やりながらというところもあるだろうが人の命に関わってくる問題。技術の進歩は大事だが慎重にやらなければいけないところもあると思う」と慎重な姿勢をみせた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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