俳優の櫻井海音が、テレビ朝日系連続ドラマ『泥濘の食卓』(土曜11:30)で悲しき男子高校生・ハルキを好演中。第2話ではハルキの不憫すぎる境遇が明らかになる。深愛(齊藤京子)へのストーカー行動に同情する視聴者も増えそうだ。
アルバイト先のスーパーの店長と不倫している深愛が、店長家族の中に入り込み、妻や息子の心にパラサイト。店長一家を泥濘へと引きずり込んでいく。原作は、2016年に『悪い夢だといいのにな』で第75回ちばてつや賞大賞に輝いた新進気鋭の漫画家・伊奈子による同名コミック。「パラサイト不倫」といういまだかつてないジャンルを誕生させた衝撃作だ。
櫻井が演じるのは、深愛と不倫関係にある那須川夏生店長(吉沢悠)の一人息子ハルキ。学校では、独占欲の強い幼馴染ちふゆ(原菜乃華)に執着された結果、デマを流されてレイプ魔扱い。家庭の事情もすべて筒抜けで、学校に居場所などなかった。母親は心を病んでおり、自宅はゴミ屋敷状態。唯一理解を示してくれた父は「お前も色々とあるよな。学校に行きたくないならばしばらく休むといい」と優しい声をかけてくれるが、ハルキはまさか父親が深愛と不倫中だとは知らない。
高校生にして様々な重荷を背負うハルキが、異常な思考回路を持つ深愛に癒しを求めてしまうのも理解できる。粘着質に絡んでくるちふゆに、ハルキは「好きな人がいるんだ!」と宣言。その相手はもちろん深愛だろう。だが、次週第3話でハルキはついに、実父と深愛のただならぬ関係に気づいてしまう。一切の非がないハルキに襲い掛かる数々のトラブル。彼が笑顔を取り戻す日は訪れるのだろうか?