縁結びの神様として有名な出雲大社(島根県出雲市)には、持ち帰って家の四隅に置くと、災いから守ってくれるという、ご利益のある砂が置かれている。この砂を持ち帰るための手順や作法を、10歳の神社仏閣博士・丸山裕加ちゃんが解説した。
【映像】神秘的なパワーを感じる素鵞社で手に入れる「厄除けのお砂」
10月28日(土)放送の『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系、毎週土曜よる6時56分〜)では「今訪れたい!2大ご利益神社」と題し、出雲大社と伊勢神宮を特集。神社仏閣博士ちゃん・丸山裕加ちゃん(10)が出雲大社、日本の神様博士ちゃん・佐々木秀斗くん(13)が伊勢神宮をそれぞれ訪れ、おすすめの参拝ルートを案内する企画が展開された。
10歳にして、これまでにおよそ200ヶ所の神社仏閣を巡ってきたという裕加ちゃん。そんな裕加ちゃんがおすすめする出雲大社の参拝ルートは、全国的には神無月、出雲地方では神在月と呼ばれる旧暦の10月(新暦の11月)に、出雲大社に集まってきた全国の神様が訪れる場所を、同じ順番で巡るというもの。今回、裕加ちゃんはお笑いコンビ・ロッチの中岡と出雲大社を参拝。初めに、全国の神々が最初に降り立つ玄関口のような場所とされている、稲佐の浜に足を運んだ。
稲佐の浜には弁天島という小さな島があり、海の安全を祈る、沖御前神社が建立されている。現在、島は砂浜と一体化してしまっているが、かつては砂浜から30メートルほど沖合に浮かんでいたのだという。弁天島を参拝した後、裕加ちゃんは手にスコップと袋を持ち、波打ち際にダッシュ。ここに来た目的は、砂を採取するためだったのだ。
波が打ち寄せてきたタイミングで、スコップで砂をすくおうとする裕加ちゃん。「濡れるで!大丈夫?」と心配する中岡をよそに、裕加ちゃんはいたって落ち着いた様子。「波が来るイコール運気が来るということ。波が引いた時は運気が引いていく時なので、あまり縁起がよろしくない」と、波が来た時に砂をすくうのがベストとされる理由を解説していた。
この砂を持って向かうのが、出雲大社の御本殿の真後ろに位置する、素鵞社(そがのやしろ)だ。素鵞社には、出雲大社の御祭神・大国主大神の親神であるスサノオノミコトが祀られており、そのパワーが宿る砂が、木箱に入って置かれている。
この砂を持ち帰る手順は、初めに稲佐の浜から取ってきた砂を木箱に入れ、その後にスサノオノミコトのパワーが宿った砂をいただくという流れ。自分が持ってきた砂よりも少ない量を持ち帰るのがマナーとされている。持ち帰った砂は、家の四隅に置くのが良いとのこと。そうすると、四方全部からパワーを受けることができ、災いから家を守ってくれるのだそうだ。
なお、砂の入った木箱は、素鵞社の両側と裏側に置かれているが、その中から裕加ちゃんが選んだのは、裏側の木箱だった。番組スタッフが理由を尋ねると「裏が八雲山だから」と裕加ちゃん。素鵞社の裏手には、山自体が御神体とも言われる八雲山がある。より八雲山に近い方がご利益があると考え、裏側の木箱から砂をいただくことにしたそうだ。スラスラと知識を披露し、「奥深いですよね〜」と大人顔負けのコメントをする裕加ちゃんに、中岡もスタジオメンバーも感心しきりの様子だった。