バブル期の日本では、1ヶ月9万円という高額な定期代が発生するにも関わらず、新幹線で通勤するサラリーマンが多く存在した。新幹線通勤ブームは、なぜ起こったのか。その理由や、ブームが新幹線に与えた影響について、バブル時代に魅せられた14歳の“博士ちゃん”が解説した。
11月4日(土)放送の『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系、毎週土曜よる6時56分〜)では「2人の昭和大好き博士ちゃんSP」と題した企画を展開。“航空写真博士ちゃん”こと鈴木陽心くん(18)が「昭和の名ビル」、“バブル博士ちゃん”こと中澤大輔くん(14)がバブル時代の「やりすぎブーム」をそれぞれ解説した。
そもそもバブルとは、1986年から1991年のおよそ5年間、株価や不動産価格の上昇などにより、日本社会全体が今までにない好景気に沸いた時期を指す。2009年生まれの中澤くんは、当然バブルの時代を生きていないが、その知識量は大人顔負け。配信サービスで80年代のドラマを鑑賞したり、行きつけの喫茶店で当時を知る店員の女性とバブル話で盛り上がったりしているという。
バブル期には、現在では考えられないさまざまなブームが起こったが、そのひとつが新幹線通勤ブームだ。当時撮影された群馬県高崎駅の映像には、始発の新幹線に乗るため、改札前に行列を作る通勤サラリーマンの姿や、混雑する車内の様子が収められていた。当時、東京から100キロ圏内は通勤の範囲内と考えられていたのだそうだ。
ちなみに高崎駅から東京駅間の当時の定期代は、1ヶ月9万290円。スタジオの芦田愛菜が「何で新幹線を使って通勤するサラリーマンが多かったんですか?」と尋ねると、中澤くんは「バブル時代は都心の土地代が高騰し、マイホームを買うのが難しかった」と説明した。バブル時代のサラリーマンにとって、一軒家を購入することは1つのステータス。土地価格が高騰している都心を避け、郊外に家を建てたサラリーマンが、通勤に新幹線を利用するようになったというわけだ。
また、同ブームは新幹線の車両にも変化をもたらした。利用者が増えたことで、車両が豪華になっていき、この時期に二階建て車両が登場。座席も現在とは素材が異なり、フカフカだったそうだ。当時の写真を見ながら、中澤くんは「柄とかヘッドレストの出っ張り方がすごくかっこいい!」と大興奮。ちなみに中澤くんは座席が好きすぎるあまり、おばあちゃんに新幹線の座席を買ってもらったのだそう。E6系新幹線の座席が設置された自宅リビングの写真が紹介されると、スタジオでは驚きの声が上がっていた。
その他にも中澤くんは、ゲレンデ美人ブームやタレントショップブームなど、バブルだったからこそ生まれた当時の流行を紹介。飛行機の機内で板前が寿司を握って提供していたなど、驚きのエピソードも次々に登場する。さらに番組後半では、バブル時代に大ブームを巻き起こしたある芸能人と、中澤くんがサプライズ対面!
『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』はABEMAで見逃し配信中。