「炎上狙い、バズってなんぼ」刺傷された翌日も生配信…歌舞伎町・劇場型ホストの実態 「なんでもやっていい、とにかくバズりたいホストが増えている」田辺健二氏が解説
【映像】「許せない」歌舞伎町でわめく加害女性
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 生々しい現場の様子がSNSで拡散された、新宿・歌舞伎町のホストクラブ店員刺傷事件の現状を取材すると、今までと違うホストの現状が見えてきた。
 
【映像】「許せない」歌舞伎町でわめく加害女性
 
 「1000万円以上使ってるんだよ!」「お前人のことぶっ壊して、なめてんなよ、こら」。歌舞伎町でわめく女性のかたわらには、血を流して倒れ込む男性の姿が。被害者はホスト関係者で、女性に首元をカッターナイフで刺されたとみられる。「勢いで刺した、カッターで。そこで買ってきたやつで」とは、加害女性の弁だ。
 目撃者は「男性は寝転んで、左首か右肩あたりの刺されたところが『動かない、やばい』と言っていて、周りが大丈夫だと言っても、声が届いていてもパニック状態になっていて、手もひんやりしていた」と語る。
 警察は女性を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。被害者は病院に搬送されるも、命に別状はないという。

「炎上狙い、バズってなんぼ」刺傷された翌日も生配信…歌舞伎町・劇場型ホストの実態 「なんでもやっていい、とにかくバズりたいホストが増えている」田辺健二氏が解説
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 この事件について、元週刊SPA!副編集長の田辺健二氏は、「歌舞伎町界隈に詳しい方に聞くと、『炎上狙い、バズってなんぼ』のホストが急増し、こういう事件を起こしているそうだ」と解説する。
 田辺氏の取材によると、被害者は「元ホスト」で、現在は内勤スタッフだと言われている。イケメン特化型ライブ配信アプリ「toU」で、加害者と出会ったとされる。toUは現在、ホストにとって重要な集客ツールになっているという。
 ホスト業界では昨今、SNSでの知名度が生命線になっているようだ。先日、「頂き女子りりちゃん」を名乗る女が詐欺容疑で逮捕されたが、彼女が少なくとも4000万円を貢いだホストは、動画上で札束を積み、「本当に欲しい物はお金じゃ買えない」と豪語していた。
 こうした例を引き合いに出しつつ、田辺氏は「劇場型ホスト」が急増し、今回の事例もそれにあたると説明する。一部では、被害者は刺された翌日もライブ配信を行っていた、と言われているそうだ。
 
「ホスト経営者に聞くと、そういうムードがまん延している。昔は下品なホスト、要は問題を起こすとか、お客さんから金を巻き上げるのが下品と言われていたが、今は『儲けてなんぼ』なんで、劇場型ホストになりたがっている節がある。なんでもやっていい、とにかくバズりたいホストが増えていて、そのムードが今回の事件にも影響しているのではないか」(田辺健二氏)
 
(『ABEMA的ニュースショー』より)

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