歌舞伎俳優の中村獅童(51)、長男の小川陽喜(はるき)くん、次男の小川夏幹(なつき)くんが13日、都内で行われた「十二月大歌舞伎」超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』の取材会に出席。初お目見得となる夏幹くんの生まれつきの障害について公表した。
2016年に古典歌舞伎とNTTの技術を始めとした最新テクノロジーを融合させて誕生した「超歌舞伎」。今回、初の歌舞伎座での公演となる。
獅童「去年は博多座、御園座、新橋演舞場と三都市を回らせていただきました。念願かなって今年ようやく歌舞伎の本拠地である歌舞伎座でやらせていただけることになりました」
獅童「正直言うとうれしいという思いが一番強いですが、やはり歌舞伎座でやるのはちょっと異質な演目なので、そこは賛否両論のご意見があるだうなというのは分かっています。やっぱりそこをやるのが中村獅童の生き方だと思いますし、伝統を守りつつ革新を追求するという中村獅童の生き方を貫き通したいなというふうに思いますね」
そして獅童は初お目見得となる夏幹くんの障害について明かした。
獅童「生まれながらに、両手の小指が欠損しているという状態なんです。これはおなかの中にいると時にはわからなかったことで、生まれて初めてわかったことなんですけど、それがなんとなく普通に見えるような手術を2回重ねてまいりまして両小指が無い状態なんですね。これから学校行ったりしたときにどういうふうになるか分からないですけれど、でもやっぱり僕ら手を取り合って、前を見据えて生きていきたいなって思いますね。グローバルな時代、堂々と普通に接するというのが一番だと思います。かわいそうって同情されたくないですし、かわいそうな役者だとみないでください」
獅童「この映像は今はこの時代だからずっと残ると思うんですね。彼が大人になった時に…この映像を見て、『親父はそういう気持ちでみんなの前で話をしたんだな』ということをいずれ分かってくれる時がきたら良いなと思います。この仕事をしている以上、もう何も隠せないです。過去のこともそうですし。長男、次男という言い方をすると『お前は他にも長男いるだろう』と言われることがたくさんありますね。わかってますよ、そんなことは言われなくても、忘れたこと、欠かしたことは1日も、当たり前ですよ、ないですし。そのことだって、陽喜、夏幹にパパはこういう人生を歩んできて、こうだったんだってことも物心がついた時にきっちりと説明したいと思います。何も包み隠すことなく潔く生きていきたいと思っています」
会見終了後には子どもたちとともに再び登場。笑顔で子どもたちを見守った。
リポーター「夏幹くん初お目見得おめでとうございます」
夏幹「おめでとうございます。」
リポーター「初お目見得はどうですか?」
夏幹「うれしいです」
リポーター「何が嬉しいですか?」
夏幹「歌舞伎」
獅童「パパはどうですかって?」
夏幹「かっこいいです」
獅童「うれしい。ほっとした。今それを言わせたかったんです。」
(『ABEMA NEWS』より)
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