岩田明子氏「国民感情を逆なで」 “閣僚賃上げ”法案に苦言 橋下徹氏「官邸も誰一人言わないのか」
【映像】“閣僚賃上げ”法案に橋下徹氏「官邸も誰一人言わないのか」

 総理大臣や閣僚を含む国家公務員の「特別職」の給与を引き上げる改正特別職職員給与法が17日、参議院本会議で与党などの賛成多数で可決・成立した。ABEMANewsBAR橋下』では橋下徹氏と元NHK政治部記者でジャーナリストの岩田明子氏が、そのタイミングについて苦言を呈した。(4日放送時点の内容)

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 議論の対象は、総理大臣や国務大臣の月額の給与、そしてボーナスについて。法案が成立すれば今年4月まで遡って引き上げられ、総理大臣の年収は30万円アップするという。

 なぜ今なのか。岩田氏は「人事院勧告で一般職の給与が上がったから、それに連動して閣僚などの特別職も上げましょうという自動的なもの」と説明した上で、「減税に理解が得られていなく、“賃上げが課題だ。物価高に追いつかせる”と言っている中で、自分たちが先に賃上げするのは政治家としてのセンスが問われる。今じゃない」と指摘。

 さらに、「『閣僚は2014年から(給与を)国庫に返納している。だからいいだろう』というのは、国民の感情を逆なでする答えだ。たしかに返納しているかもしれないが、政治家は自分たちが身を切る改革、最後で良いという姿勢を示して欲しい」と続けた。

 橋下氏は「『自衛隊も特別職だから、ここを上げるなら閣僚も上げなければいけない』と言うが、全くの別物だ」と指摘し、「僕が知事から市長に移るときに、退任の時期を“あと2日ずらせばボーナスがゼロになるので、知事が決めてください”と言われたので、ずらしてボーナスもらわなかった。今回自衛隊の給料を上げるのは当然だけど、閣僚は別だろう。あれだけ官邸に優秀なメンバーがいるのに、‟これはまずいですよ”と、一人も言わないのか。総理の役職とそれだけの身の危険を考えれば、給料は今の4000万円くらいよりもっと高くてもいいと思っているが、ちょっと待ってよと」と疑問を呈した。

 岩田氏は「今の官邸の特徴は、事務次官級がいっぱいいるが、自分のテリトリーについてのみで、横串があまり感じられない。総理と秘書官の関係性が深いところで結びついていない」「総理大臣は孤独。官邸の中に入ると魔物がいると言われているが、ちょっとずつ感覚がずれていき、世論から乖離していく。それをしないために小渕さんや橋本龍太郎さんは、一般の人や記者に電話をかけまくっていた」とした。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)

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