フーシ派による貨物船拿捕の映像公開について、ジャーナリストの青山和弘が「恐怖を煽る目的がある」と分析した。
【映像】フーシ派が公開した貨物船拿捕の映像
イエメンの反政府武装組織「フーシ派」が、日本郵船が運航する貨物船を拿捕した映像を公開した。
甲板に見えてくるヘリコプターの巨大な影、船に降り立つと何人もの戦闘員が甲板に展開し、小銃を突きつけられ船員はなすすべもなく両手を上げるという、まるで映画のワンシーンのような映像だ。
軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「大きい(船)をヘリコプターで襲うようなやり方は、恐らく初めて。それはちょっと驚いた」とコメント。
フーシ派はイエメン内戦で暫定政府と戦闘を続ける武装組織。背後にはイランがいると見られている。
黒井氏は「近年、イランの支援、指導を受けて本格的な軍隊になってきた。フーシ派独自というよりイランの指導を受けたパイロットである可能性が高いと思う。今回、イスラエル関連はすべて攻撃するという声明を出しているので、非常に危険度が高まったと言ってもいい」と解説した。
青山氏はこの映像について「みなさん驚いたようだが、完全にこれは見せるために撮っている」と説明。
「『こういうことをやっているんだ』ということを見せて恐怖を煽るというか、一種のテロリストの手法。これは日本郵政の船で、日本人の船員はいなかったが、やはりこういうことが起きると『怖いな』と思わせることが彼らの狙い」と分析した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)







