蓮佛美沙子(32)、自身の“故郷”について語る「言語化できない空気感があり安心する」
【映像】蓮佛美沙子が明かす撮影秘話
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 12月1日から全国公開される映画『女優は泣かない』。『ABEMA Morning』は、主演を務めた蓮佛美沙子(32)に、撮影秘話や自身の俳優に対しての思いなどを聞いた。

【映像】蓮佛美沙子 主演最新作『女優は泣かない』の撮影秘話明かす(別カット)

「一度台本を読んだときから面白い、絶対にやりたいと強く思った作品。(主演を務めたのは)運命だった。今は全部大事なプロセス」(蓮佛美沙子、以下同)

 2006年のデビューから現在まで、数々の話題作に出演している実力派俳優・蓮佛美沙子。最新作で演じた役柄は”女優”だ。

 12月1日全国公開の映画『女優は泣かない』は、スキャンダルで仕事を失った女優の梨枝が再起を図るため、若手ディレクター・咲とともに“女優が生まれ故郷で素顔を見せる”という密着ドキュメンタリーに挑むというストーリー。映画は彼女たちが互いに衝突しながら、さまざまな問題に直面し、やがて自分の居場所やルーツを再発見するまでを描いている。

 映画の舞台は、メガホンを取った有働佳史監督が生まれ育った熊本県・荒尾市。わだかまりを抱え飛び出した主人公・梨枝が”10年ぶりに訪れる故郷”という重要な場所になっている。鳥取県出身の蓮佛にとっても、故郷には特別な思いがあるのだとか。

「わたしは15歳で東京に出てきたけど、(故郷は)自分の人格形成がされた場所でもある。お店や風景が変わっているが、言語化できない空気感があり安心する」

 蓮佛も東京で女優という職業に就いたが、作品で”女優”を演じるのは今回が初めてとのこと。

「(演じた梨枝は)性格悪い(笑)『芝居が下手な役者』という設定だったのが、凄くやりがいがあった。ふてぶてしかった梨枝が、ドキュメンタリーのカメラを向けられた瞬間に、『さぁ、ここは~!』みたいな嘘くさい笑顔で芝居をして駄菓子屋に入っていくシーンを撮ったときに、現場で笑ってもらえた。それがすごく嬉しくて、現場のみんなのリアクションを見ながら楽しんで作っていた」

蓮佛美沙子(32)、自身の“故郷”について語る「言語化できない空気感があり安心する」
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 役柄としての女優を楽しんで演じていた蓮佛だが、映画の完成には大変な困難もあったという。一度クランクインするも、コロナ禍の影響で撮影2日目に中断。再びクランクインするまでに1年以上が経っていた。

「このまま流れてしまう、無くなってしまうかもしれない可能性も十分あり、すごくショックだった。だけど、監督が全キャスト・全スタッフに『僕は諦めてません』とメールを送ってくださった。それが撮影が中断した次の日とかにメールが届き、それにわたしは凄く救われ、やっと再開できたときに本当に嬉しかった。結果として『このタイミングで録りなさいよ』と言われていたような撮影期間になった」

 劇中で梨枝は、ドキュメンタリーの撮影を通じて『新たな一歩を踏み出そう』と奮闘していく。蓮佛は俳優をしている上で、新たな一歩を踏み出す際に大切にしていることがあるという。

「基本的に『後悔したくない』というベースで生きている。やるかやらないかで迷ったら、『とりあえずやってみよう』や、両方のパターンを想像して、どっちが後悔が少ないかを考えている」

 最後に、映画の見どころを語った。

「この作品は夢を追いかけたことのある全ての人に見ていただきたい。熊本の荒尾の壮大な景色とともに、人間の葛藤と物語のストーリーが綺麗に展開していく気持ちよさも、全部楽しんでもらえたら嬉しい」

(『ABEMA Morning』より)

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