「死ぬと思った」TKO木下、相方・木本に金銭援助 投資トラブルで5億円の損害
報道後、TKO木本にすり寄ってきた詐欺師たち
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 今年、5億円以上の及ぶ巨額の投資トラブルが発覚したTKO木本武宏。憔悴しきった相方の姿を見た木下隆行が、当時の印象を赤裸々に振り返る一幕があった。

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 ABEMAにて12月3日(日)に放送された『ななにー 地下ABEMA』#5では、「貸した金返せよ!」と題した企画が展開。このとんでもない企画を発案したのは、Netflix配信の世界的人気ドラマ「サンクチュアリ -聖域-」の脚本を担当した金沢知樹氏だ。“お金には感情が出る”と考えている金沢氏は、お金を返してもらえない人を探して、香取慎吾が回収しに行くことで「きっと面白い人物に出会える」と期待する。

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 そんな企画に登場したのが今年、巨額投資トラブルで活動を自粛するという騒動を起こした木本だ。香取は木本と対面すると、投資に失敗した経緯について事細かく取材した。

 木本は「元々、投資はしたことがなかったんですけど、仕事の企画で出会ったエンジニアの方が『ビットコイン買った方がいいよ。すごいことになりますよ』と言うので、見よう見まねで仮想通貨を買ってみたんです。そうしたら、買ってすぐに“ブワーっ”て価値が画面上で増えるのを経験して」と投資にはまり始めたきっかけを説明。

 その後、FXにも興味を持ち、トレードについて学ぶも「自分では無理や」と判断。そこで知り合った“お金を増やすプロ”だという男性A氏に「俺のお金を預けるからやってくれないか」と自らお願いしたとのこと。その話を周囲の人間に話したところ、木本の総勢9人の仲間たちもA氏にお金を預けるようになったそうだ。

 木本は「その当時、約1億7000万円くらい預けていて、これだけ増えたんやから、どんどん増えて行くやろうと思ってた。預けっぱなしになってたんです」と語る。しかし、その後、木本の元に利益の話は一切こない。途中で不安な気持ちに襲われ「ちょっとずつお金を戻しといてくれへんか?」と、“疑ってる”と思われないように気を使った言い方で相談。すると6000万円はすぐに戻してくれたという。

 しかし、その後事態は急変する。なんとA氏と連絡が取れなくなってしまい、1億円以上の損害を出してしまったのだ。木本は「(仲間の)中には大きな金額を出していた人もいた。僕がいなかったら繋がることはなかった関係という以上、とにかく僕の責任だと思ったので、全部を切り崩して、戻していった」と明かす。しかし、実際には、木本が9人の仲間に対して損害を背負う責任はなかった。にも関わらず、責任感の強さから木本は1億円以上の損害を1人で背負うことに決めた。

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 そんな中で木本の元に「被害額を不動産投資で取り戻さないか?」という甘い誘惑が訪れる。この言葉がますます木本を狂わせた。「僕もA氏というトレーダーにお金を預けてたんです」というB氏が登場したのだ。

 B氏は木本と10年以上付き合いのある後輩だそうだが、不動産投資で人生が激変。「車も持ってなかった人間が運転手付きの生活になった」(木本談)という。B氏は「今回は勉強代だと思います。だったら木本さん、僕が前からやってる運用方法で損失を取り戻しませんか?」と声をかけてきたそうだ。

 当時は「藁にもすがる気持ち」だった木本は、その不動産投資に乗ることにした。そして木本はその情報も仲間に伝え、みんなも乗ってしまうことに。結果的に同じ過ちを繰り返してしまったのだ……。

 およそ3億4000万円を返済せずにB氏は逃亡。憔悴しきっていた木本を見て、当時、木下は「あっ終わった、コイツ」と思ったという。

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 木下は木本の投資について細かくは知らなかったそうだ。木下は木下で2019年にペットボトル事件を起こし、所属していた松竹芸能を退所していた。木本は木下を「松竹に戻す」と奮闘するも、そんな中で、巨大投資トラブルを起こしてしまったのだ。

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 木下は木本に「会おう」とコンタクトを取り、マスコミに見つからないように、友人の事務所で対面。電気もつけてない真っ暗な部屋で痩せ細った木本が待っていた。その時に木下は「終わったな、こいつ」「めっちゃ怖かった」と感じたそうだ。しかし、詳細を聞いて「巻き込まれた側なんだ」と理解し、安心したという。木本と14歳の頃に知り合い、友人期間を経て、相方となった木下は「死ぬと思ってました」とも明かした。そのくらい、木本はぐったりしていたのだ。

 木本は「自己責任だと」現在、1億6000万円の借金を背負っているそうだ。諸々の経緯を聞き、木下は相方に手を差し伸べた。松竹に戻れるように奔走してくれた木本への恩返しという意味合いもあるのだろう。木本は木下から「まあまあの額の封筒」を受け取ったことを明かした。その上で木本は「(コンビ間で)貸した借りたとか散々あるんですよ。僕は木下のこと“ケチ”っていじってきたけど、もういじれない」と語る。

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 しかし、番組のテーマ上、香取はどうしても木本に聞かなければならないことがある。「この状況だけど誰かにお金貸してないですか?」。これを受け木本は「流石に状況が状況だけに今はないですけど」と断りを入れつつ、20代の頃、木下に貸した1万5000円がまだ返ってこないことを告白した。

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 香取は「本当のやつなら返した方がいいですよ!」と伝える。すると、木下の財布が登場し、木下は「ほんまに?これ?」と困惑しながら、木本に1万5000円を返済。TKOのコンビ愛が感じられ、さらに借金関係までクリアになるほっこりとした一幕だった。
(ABEMA「ななにー 地下ABEMA」より)

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