東出昌大「お芝居に対して不誠実になったことはなかった」タレント活動増加も、芯にある“芝居”への強い思い
【映像】薬物中毒者を演じる東出昌大
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 俳優の東出昌大(35)にABEMAエンタメが1年ぶりに独自インタビュー。現在、舞台『ハイ・ライフ』に出演するなど、精力的に活動。最近ではタレント活動も増え、なかでも『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』で見せた飾らない姿は大きな反響を呼んだ。いま、世間からの関心を集める東出が、現在の仕事について本音を語った。

【映像】薬物中毒者を演じる東出昌大

 2020年に不倫が報じられたことがきっかけで表舞台で姿を見ることが少なくなった東出。2022年9月には、人里離れた山小屋で狩猟生活を送っていることが報じられ話題になった。

 その報道のおよそ1カ月後にABEMAエンタメが行ったインタビューの中でも山での暮らしについて話している。

東出昌大「お芝居に対して不誠実になったことはなかった」タレント活動増加も、芯にある“芝居”への強い思い
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「(山暮らしは)良いですよ。楽しいことがいっぱい。極端にお金がかからないです。この3日間お財布を使っていなくてお財布どこにいったか分からなくて、 きょう東京来るのにお財布探したんですけど、免許証が必要で…いろんなものを拾って食べています」(2022年10月26日取材)

 さらに、インタビューの中では、自身の仕事観についても。

「こだわりというか(俳優業は)お金を稼ぐ手段ですからね。『半農半X』という言葉があるんだけど、今の生活それに近いなと思っています。半分農業をやりながら、その半分のXで生きていくだけの金銭を稼ぐという。だから仕事があればやるけど、仕事がなかったら“自然消滅引退”になるんですかね」(2022年10月26日取材)

 当時は、仕事がなくなることも考えていた東出だが、1年経った今、仕事量について聞くと「オファーいただいたり全部お受けできるわけではないので、スキャンダル直後よりは(仕事が)雲泥にあると思います」と正直に回答。

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 メディア露出が増えたきっかけは「ABEMA」だといい、「その前にも映画や舞台に出ていましたが、見てくださるお客様の分母が違うんです。いろいろな人たちの耳目を(集める)という意味では、ABEMAがある意味では狼煙みたいになったのかなと思います。あれ(『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』に出ている姿)が僕というわけでもないし、僕も僕というのを認識していないのであまり考えすぎずにいこうかなと」と振り返った。

 ABEMAのバラエティ番組をはじめ、タレントとして仕事が増加。さらに、俳優としても舞台に立ち続けている。

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 現在出演中の舞台『ハイ・ライフ』では、銀行強盗を企て一攫千金を狙う薬物中毒者を演じている東出。今回の役どころは、東出の俳優人生においても難しいものだったという。

「男4人の会話劇なんです。もしかしたら美術とか一切なくても、4人の会話と芝居力だけがあれば成立する舞台なんです。今まで役者ちょっとやらせていただいて、10年少し。今回、他の作品よりも群を抜いてしゃべっています。オファーをいただいた時に、『すげえ台詞量だな』と思いました。でも舞台は年に1回くらいやりたいなとずっと思っているんです。ただ、今まで以上の難役というのは、台本を読んだ時にすぐ察しがついたので、『これやるか~…よしっ頑張るか!』みたいなそんな気持ちでした」

 東出にとって舞台は特別なものだという。

「舞台は怖いです…すごく。映像だって時間の制約があるし、この本番1本で決めようという気概を持って臨む時ももちろんあるんです。ただ、舞台はやっぱり生ものなので。でもそこで培うものだったり、舞台でしか鍛え上げられないものが絶対あるんです」

 「舞台は怖い」。そう口にしながらも出演オファーを受け続ける理由は、東出の芝居への並々ならぬ思いからだった。

「実はスキャンダルがあっても芝居は出来ていたんです。みんなから自粛期間と思われているんですけど、裏では映像作品も舞台もやっていたんです。だからスキャンダルがあろうが、家庭のことがあろうが、ずっとお芝居の努力をするというのは連綿と続いるんです。ただ、やはり人気商売なので、何かガクンとあった時には、そこで『お前なんか求めてないよ』と多くの人に言われる場合もある。それを受け止める自分もいたし、そういうことなんだろうと思います。でも、『お芝居に対して不誠実になったことはなかったよな』と思ったら、最後の最後の自信じゃないけど、やる理由みたいなのもの、最後にはお芝居というものを諦めたくないというのがずっとあったから、その種火みたいなのがどんどんどんどん年とともに大きくなって、今こうやってみんなとできているんだと思います」

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 俳優業にタレント活動。かつての忙しさを取り戻しつつある東出が、現在の率直な心境を明かしてくれた。

「僕自身すごく忙しくなりたいということではないんです。やっぱりすごく忙しかったり、そういう経験をした時に、焦燥感や閉塞感を覚えていた自分がいたので。2〜3年前は、この仕事が続けられるかわからないと思っていたんです。だったら違う生き方かな?とか、もし続いたとしても当分暇だろうから、いろいろものを考えようって思っていたら、最近ありがたいことにお声掛けていただく機会が多くなって。『待って!』という気持ちもあります。もっともっと考えないといけないのに、ここで以前のペースのような忙しさに戻っちゃうのも、なんか人間として……まず人間って何だ?みたいなことを、ずっと言っているので、だからまあ焦らずのんびり考えながらマイペースにやっていきたいなと思います」

(『ABEMA NEWS』より)

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