車上荒らし被害に遭ったというDJの男性が、５万曲以上の音源が入ったパソコンなどを盗まれ活動が危ぶまれている。被害男性が取材に応じ、苦境を語った。
【映像】犯行時間はわずか1分…車上荒らしの一部始終
大阪市中央区で起こった車上荒らしの一部始終をドライブレコーダーがとらえた。午前4時30分のコインパーキングで、自転車とキックボードに乗った男性2人が現れた。1人はキックボードを押しながら周囲を確認するように歩き回る、もう1人の白いフードを被った男がライトを使って車内を確認していく。車内を覗き込み後部座席側に移動したところで窓ガラスを破壊。一撃で割ると、車内にあったリュックを持ち去った。
車上荒らし被害に遭ったのは、大阪の有名クラブでHIPHOPのDJとして活躍しているDJ TENTENさんだ。本人の証言によると、朝4時25分くらいに車を止めて、そこから10分離れた間に車上荒らしをされたという。
「（街頭）光もあるので、まさかここで犯行されるとは思わなかった」（DJ TENTENさん）
盗まれたリュックの中には、DJで使うパソコンやヘッドホンが入っていた。「それがないとDJとしての意味がない。仕事ができない」と話す。パソコンの中にはオリジナル曲を含めた５万曲以上の音源が入っており、DJ活動で築き上げてきた15年分の音楽を失った。
被害に遭う前にバックアップするためのハードディスクを注文していたという。
「犯行の2日後に届いた。（バックアップしよう）と思っていた時に、先に事件があった。まさか盗まれると思わなかった。仕事を頂いても断るしか今はできない」（DJ TENTENさん）
被害総額は車の修理費も含めて約100万円。犯行時間はたった1分間、そのわずかな時間で人生を狂わされた。
DJ TENTENさんは、人材派遣会社の営業マンとDJの二足のわらじを履く。7年前に結婚した妻と離婚しており、今後の娘と息子の2人の養育費も心配だという。
今回の被害でDJの仕事ができないことについて「なってしまったのは仕方がない…。助けてください」と切実な思いを語った。
（『ABEMA的ニュースショー』より）
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