重たい木材を背中に積み川を渡る…。「世界で最も過酷で命懸けの買い物」にナスDが密着した。
テレビ朝日にて毎週日曜朝11時より放送されている『ナスD大冒険TV』(※一部地域を除く)。12月3日の放送回では、「天空のヒマラヤ部族 ナスDの単独取材編」の様子が届けられた。ナスDは「2回目の冬を撮影しないとこの企画の意味がない」と説明し、ほかのスタッフは日本に帰し、小型のハンディカメラ1台で、単独取材を決行。なお、ABEMAでは「アベマオリジナル」と題したノーカット版が配信されている。
密着取材が始まって116日目。ティンギュー集落の人々は夏の季節に交易の担当になると、キャラバンを組み、北へと向かう。家畜のヤクは、生活必需品や冬虫夏草、生活必需品が詰まった袋を運んでいる。ナスDは「マリユン・ラの峠を越えて、この時期2週間だけ、中国が国境を開けて、お店を開くんですよ。その間にティンギュー集落の12人が代表して、塩とか米とかを中心に買い物に行くんですね」と説明した。
その12人は、北への旅の終点「マリユン・ラ(峠)」で、この夏に獲った、冬虫夏草などを生活物資と交換するのだ。彼らにとって、見慣れた道ではあるが、マリユン・ラ(峠)へは5000メートルの峠を2つ越えなければならない。乾ききった荒涼とした大地が続く。そのためヤクも非常に登りづらそうだ……。
ティンギュー集落を出て2日目、ようやくマリユン・ラ(峠)を越えた。もうすぐ中国の交易地に到着する。マリユン・ラの峠は中国とネパール、インドまでを結ぶ、主要なルートだ。何世紀もの間、多くのキャラバンが行き来し、今もこの時期になると、中国の日用品やヒマラヤの塩、ネパールの農産物を持った行商が行き交う。
道中は山を越え谷を越え、時には川も越えなくてはならない。ヤクが一斉に川を渡る姿を見て、ナスDは「結構、命懸けの買い物なんですよね。天候もいつ変わるか分からないし、世界で最も過酷な買い物ですね」とコメントしていた。
そんなヤクが運んでいるのはズシっと重たい木材だ。標高が高く、木々が生えないため、冬虫夏草を売ったお金を元に中国で木材を購入しているのだ。それを集落までヤクが運んでいる。ナスDは「もうこの木の運搬は重過ぎるんで、ヤクじゃないとできないという事ですね」と説明していた。
(ABEMA『ナスD大冒険TV』より)