忽然と消えた“宝物”、妻を問い詰めると「邪魔だから」 勝手に捨てると家族でも罪に? オタク御殿の主と考えるコレクションの守り方
【映像】秘蔵5万点のコレクション、オタク御殿に潜入
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「13年収集した宝物を妻に勝手に処分された…」

 先日、SNSで大きな話題になったこの投稿。mojaさんが捨てられたのは、馬の血統や特徴などが書かれた競走馬カタログ。びっしりとメモを書き込んだ、本人いわく「世界にたった一つのお宝」だったが、出張から戻ると忽然と消えていたそうだ。

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 ショックで怒りに震えたmojaさん。妻に聞いたところ、「『私は触ってないけどね』としらばっくれる。もう1回聞いたら『邪魔だから捨てたのよ!』と逆ギレされた」という。

 これに対しネットでは「いくら家族でも勝手に処分なんてあり得ない」「夫婦であっても他人でしょうに…」と多くの同情の声があがる一方で、「コレクションが山のようにある…正直ジャマ」「家計を圧迫しているなら捨てていいと思う」という意見も。

 『ABEMA Prime』では、この「勝手に捨てないで問題」の解決策を当事者とともに考えた。

■勝手に処分され刑事事件に 家族でも罪に?

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 一介の隠居さんは、アニメや特撮のDVD·Blu-rayコレクション(約40万円相当)を、同居していた元交際相手に無断転売された。被害届を提出し、窃盗の疑いで相手は逮捕。「お金がほしかった」という動機だったという。

「警察がその同居人に聞いたところ、最初は『ちょっと持ち出した』と言っていたが、問い詰めていったら『実は私が勝手に持ち出して売った』と」

 特にケンカなどはなく、関係は良好。「コレクションのことは向こうも知っていたし、その子も同じ作品が好きだと言っていたので、逆にこういうことをしてしまうのかという思いはあった」と明かした。

 相手とは示談になるも、一介の隠居さんは情熱を失い、アニオタ趣味から引退してしまった。「その代わりに始めた趣味として、カメラで天体や星の写真を撮るのが今は楽しい。アニメなどの熱は冷めてしまったが、これはこれでありだ」と述べた。

 尾崎法律事務所の尾崎博彦弁護士によると、「家族であっても個人の物は他人の物」で、廃棄は「器物損壊罪」、転売は「窃盗罪」「横領罪」など刑事責任が問われる可能性があるという。また、民事で「損害賠償請求」が可能な場合もあるということだ(購入時でなく処分時の価格で算定)。

■コレクション5万点も、“捨てられない秘訣”

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 コレクターのかぐらさん。「趣味のために建てた」という家の部屋には、コミックやゲーム、フィギュアなど5万点のコレクションがあるという。さらに、15台ものモニターを設置したゲーム部屋など、宝物の山に囲まれたまさに夢の空間。

 かぐらさんによると、「奥さんは片付け好きで、物をあまり持たないミニマリストみたいな感じ。でも、勝手にオタクグッズを捨てられたことは一切ない」という。

 そのために大事にしているのが、コミュニケーションだそうだ。「理解してもらえないものもあるが、相手が大切にしているものを捨てるのは愛がないと思う。“僕はこれが好きだから”としっかり伝えるが、一方的にではなく、相手の“こうしてほしい”“こういうものを置かないで”ということを相談し合い、僕も直す。ケンカは結構するが、最終的には必ず解決案をもって終わらせる」と述べた。

 膨大なコレクションはゆくゆくどうしていこうと考えているか。「死んだらもう自分のものではないし、家族が好きにしてくれればと思う。ただ、それなりに価値のあるものも多いと思うので、売ってお金にするか、好きな人にもらってもらいたい」とした。(『ABEMA Prime』より)

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