2016年に韓国で開催された大型オーディション「PRODUCE 101」(通称プデュ)に挑戦し、惜しくも脱落となった韓国の現役アイドルが、オーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』に出演。美空ひばりさんの名曲「お祭りマンボ」を表現力豊かに歌い上げ、本戦進出を掴んだ。
【映像】髪をほどき色っぽさ全開！現役アイドルの妖艶ステージ（19分頃～）
日韓共同で新たな歌姫を発掘するオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』＃2が、12月8日（金）夜6時よりABEMAにて放送された。
『トロット・ガールズ・ジャパン』とは
『トロット・ガールズ・ジャパン』は、韓国で絶大な人気を誇る音楽ジャンル「トロット」をテーマに、新たな日本の歌姫を発掘する国内初のオーディション番組。「トロット」は日本で言う“懐メロ“のイメージに近く、オーディションの出場者たちは昭和から平成にかけての名曲を歌唱する。出場者の年齢は12歳から50歳までと幅広く、事前審査を通過した54組57名が予選に進出。優勝を勝ち取った者には賞金1000万円（＋追加賞金）が授与される。
予選ステージでは、出場者をカテゴリー別に6つのグループに分類。グループごとに登場し、1組ずつ歌を披露する。審査員は「この人の歌を次の審査でも聴きたい」と感じたら「ゴールデンブザー」にタッチ。全員が票を投じれば「オールイン」となり、その場で本戦進出が決定するが、全員の票がそろわなかった場合は、復活候補者となる。グループ全員の歌唱が終了したタイミングで、一般審査員（観客）による投票が行われ、復活候補者の中から選ばれた1組が本戦に進出できる。
「韓国の方のエンターテイメントはすごい」審査員の音楽Pも大絶賛
「PRODUCE 101」での最高順位は6位。一時はデビュー圏内まで上り詰めたが、夢が叶うことはなかった。その時の悔しさをバネに『トロット・ガールズ・ジャパン』のステージに立ったキム・ソヒ（28）。彼女は現在、韓国でアイドルグループの一員として活躍しており、それと並行して、大好きな日本でソロ歌手活動を行いたいと考え、本オーディションに応募した。
そんな彼女が予選ステージの歌唱曲に選んだのは「お祭りマンボ」。キム・ソヒが歌う「お祭りマンボ」は、前半からオリジナリティにあふれていた。ウインクをするなどアイドルらしいキュートな魅力を振りまきつつ、軽快なリズムに乗せて歌い、踊り、会場は大盛り上がり。
しかし、中盤は雰囲気が一変。「お祭りすんで 日が暮れて」という歌詞の部分に入ると、片膝をついてステージの床にしゃがみ込み、結んでいた髪をほどいた。妖艶かつ情熱的に歌い上げるキム・ソヒに、審査員のトレンディエンジェル・斎藤司は思わず「すごいな…」とポツリ。そして再びアップテンポな曲調に戻ると、花道にも躍り出て、観客にアピール。最後はチャーミングな笑みと共にポーズを決め、変化に富んだパフォーマンスを締めくくった。
審査結果は文句なしの「オールイン」。立ち上がって拍手を送る審査員の姿も見られ、なかでも感動の面持ちを浮かべていたのが、特別審査員のホ・ヨンジ（KARA）だった。コメントを求められると、ホ・ヨンジは「実は私の方が緊張して見ていた。一緒に活動したこともあるので」と、自分のことのように緊張していたことを告白。そのうえで「本当にいつも頑張ってるし上手なので、このようなステージを見せてくれて本当にありがとう。これからも期待しています」と感謝とエールを送り、これらの言葉にキム・ソヒは涙ぐんでいた。
審査員の音楽プロデューサー・鎌田俊哉も、キム・ソヒの歌声に心を揺さぶられた様子。「こんな難しい曲、普通は日本人でも選ばない。違う国に来て、一番難しい曲を選んで、この状況でできるって、韓国の方のエンターテイメントはすごい。感動した」と大絶賛していた。
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