令和No.1キャバ嬢との呼び声も高い、ひめか(23)。続々と来店するお客さんは、なぜここまで彼女に入れ込み、魅了されるのか?ABEMAエンタメはキャバ嬢ひめかの引退前の“最後の3日間”に密着した。
ひめかがキャバクラ業界に足を踏み入れたのは18歳の時。未成年で飲酒ができないにも関わらず、入店後わずか3カ月で店の売り上げNo.1キャバ嬢に。その後もトップを走り続け、1日に5000万円以上を売り上げる記録も打ち立てた。また、ひめかの活躍の場はキャバ嬢の枠を超えており、モデルやインフルエンサーとしての顔も持ち合わせている。
そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのひめかが10月初め「10月26日~28日にラストバースデーイベントを行わせていただきます。そして今回のラストイベントをもってキャバクラ界の第一線を退かせていただく事にしました」と、突然キャバ嬢の引退を発表した。
ひめか「いきなり決めたわけでもないし、ずっと考えていたことなので、覚悟はもう決まってるっていうか。伝説は伝説で終わらせたいし、ぶっちゃけこうやって第一線を走っているのも楽ではないし、やっぱりいい時で終わりたいなって思って」
ラストバースデーイベントに彩を添えようと豪華に飾られた店内。装飾にかけられた費用はおよそ1千万円だ。ドレスアップしたひめかを待ち受けていたのは、これまで一緒に店を盛り上げてきたスタッフたち。そして午後8時、1日目の営業がスタートした。
1組目のお客さんは常連の女性客。コーヒーを注文するようなテンションで頼んだシャンパンの値段は、およそ80万円。開店後ほどなくして続々とお客さんが来店。あっという間に満席となった。常連のお客さんだけでなく、キャバ嬢としてのひめかの最後を目に焼き付けようと初来店のお客さんも。そして、23歳になる瞬間を祝おうと午前0時を前に店内が慌ただしくなってきた。
スタッフ「総額3650万円タワーいただきました!誕生日おめでとう!」
ひめか「ありがとうございまーす!」
3650万円…驚愕のシャンパンタワーだ。さらに驚きなのが、このタワーをオーダーした人は、店にきていなかった。“会えなくても、ひめかの門出を祝いたい”お客さんをそうまでさせるひめかの魅力はどこにあるのだろうか。
女性客「もともとSNSですごい人だなと思っていて、実際お会いしたら実物の方がかわいくて、しかも顔が小さいし、細いし、対応めっちゃ神対応やし、完璧でした。本当に」
ーーちなみに今日のお会計はおいくらでしたか?
女性客「50万近く。最後って思うとそれだけの価値がある。むしろもっと使えるなら使いたいと思います」
男性客「他の人にはないその引き付ける力というのか、応援したいなっていう気持ちは持てる女性だなとは思います。前回お店に来た時に『財布を変えようかな』って話をちょうどしていた時に、『次バースデーの時にちょっと準備するね』って言ってくださって。僕全然そんなに顔を出す方じゃないので忘れているかなと思ったんですけど、今日会った時に渡されてちょっとびっくりしました」
外見もさることながら、一人一人のお客さんと真摯に向き合い気遣いができるところも魅力のようだ。ひめかを18歳の時から見てきた綾田社長は…。
綾田社長「自分を大切にしてくれる人を心から大切にしようという努力が彼女の魅力じゃないですかね。自分大好きですよ、彼女は。でも自分大好きですけれど、自分大好きだけではなくて、自分が大好きだからこそ、自分を大好きって言ってくれる人たちを大切にできる、自分大好きな女性だなって思います」
ひめか専属スタッフの土井さんにも聞いてみた。
土井さん「こういうことを言ったら喜んでもらえるとか、多分そういう部分を感覚でわかる人だと思う。僕も2年間付かせてもらって、落ち込んでいる時に、パッと掛けられる言葉とかで救われる部分もあるんで。距離感とか、掛ける言葉であったりとか、あと人の懐に入り込む能力というか、そういうのは本当に長けてるんだろうなって思います」
お客さんだけでなくスタッフからも愛されるひめか。そんな彼女のラストイベントが滞りなく進むようスタッフはそれぞれの役割をこなしていく。
しかし、閉店時間を目前に、ここでハプニングが。少し焦った表情でスマホを触る専属スタッフの土井さん。土井さんは、ひめかのラストイベントを記録に残すため撮影担当を任されていた。ところが、その映像データが保存がされていなかったのだ。およそ2年間にわたり、ひめかの送迎など身の回りのお世話をしてきた土井さん。他のどのスタッフよりもこのイベントにかける思いが強かった彼がまさかの失態を犯してしまった。
イベント初日の売り上げは1億円超え。ひめかにとっても過去最高の記録だ。
ーー1日目を終えてどうですか?
ひめか「疲れた。はぁ~疲れたね。楽しかったけど疲れました。やっぱり笑顔でずっと接客しているので…19時くらいから営業が入っていたのかな?6時間くらいずっと接客し続けたら、終わった後は『はぁ~』って一気に電源切れる感じです。すみません、上手いこと喋りたいんですけど…頭がパンクしてます。はぁ~疲れた」
疲労困憊の理由は接客だけではない。ひめかが店に現れたのは開店の4時間前。お客さんに空間も楽しんでもらいとの思いから、人に任せてもいいとも思える装飾のチェックまで自ら行っていたのだ。最高の時間を提供したい…何事にも手を抜かないストイックさもひめかの魅力の1つのようだ。
ひめか「(1日目は)大きなトラブルっていうのはなくて、今日のトラブルって動画が撮れていなかったみたいなお客様に対してのトラブルがなかったから、楽しく終われたなっていうので合格です。誰1人嫌な顔をしたお客様がいなかったのでそれが正解かなと思っています」
2日目は和の装いのひめか。前日の疲れも見せずイベントの準備を進める中、店に小学校低学年くらいの女の子がやってきた。お母さんと一緒にひめかの誕生日を祝いに来たそうだ。営業直前の忙しいタイミングにも関わらず、ひめかは膝をついて目線を合わせ小さなファンに対応していた。
2日目も多くのお客さんで、にぎわう店内。中には、特大のケーキをプレゼントするお客さんや、昨日に続き2日連続で来店するお客さんも。そして2日目も、シャンパンタワーが用意されていた。
綾田社長「総額6350万円タワーいただきました!
ひめか「ありがとうございま~す!」
2日目の売り上げは初日をしのぐ1億5千万円以上だ。
ーー2日目を終えていかがですか?
ひめか「2日目はいやー、やりきりましたね。楽しかった。笑顔でみんな帰っていただいて、大きなトラブルも何もなくて」
ラストイベントも残すは1日のみ。ひめかが初日に語っていたキャバ嬢人生の心残りについて聞いてみた。
ひめか「自分のことはやりきったなって思ってるんですけど、こう(No.1に)なってからお店の女の子とかが、自分の気づかない間に慕ってくれてたんやなっていうのに気づけたりとか、自分のことをやりきっても周りのことは全然見れてなかったなって思うんで、もっとアドバイスできることあるんじゃないかなとか、そっちの心残りはちょっとあるのは本音ですね。」
普段の営業でもひめかは、お客さんからの指名を多く受ける。限られた時間で指名を受けたすべてのテーブルを回るため1組のお客さんにつける時間がわずか数分程度の時も。ひめかが別テーブルに行っている間、お客さんからの不満が出ないよう場をつなぐのが他のキャスト。ひめかはそんな彼女たちへの日ごろの感謝を自分が培った技術を伝えることで示したいと思っていた。しかし、1日目・2日目と接客に追われ、現状それはできずにいた。
一方初日に致命的なミスをしてしまった専属スタッフの土井さんについては…
ひめか「ミスが多くても一生懸命なのが伝わるんで可愛いですね。腹立つ時もあるけど、やっぱり自分のためにすごい動いてくれて、考えてくれてってしてるのも伝わるんで。それも含めてありがとうって思ってます」
バースデーイベント最終日。営業前の店内で土井さんにひめかへの思いを聞いた。
土井さん「寂しいっていうのが一番大きいですかね。なんかここまで僕も2年間、誰かのためにとかってやったこともなかったですし。休みの日以外は毎日誰よりも長い時間、一緒にいさせてもらってて…そうですね。寂しい気持ちはありますけど。」
ーーちゃんとサポートできたと思いますか?
土井さん「いや全然。全然ですね。なんかやっぱ追いつけなかったなっていうのが本音です。気が配れてなかったりとか。ミスも多かったですし」
そして3日目の営業がスタート。初日にミスをしてしまったひめかの専属スタッフ土井さんは、挽回しようと、誰よりも大きな声で場を盛り上げ、店内を駆け回っていた。
おそらく夜の世界で今後も語り継がれるであろう3日間もいよいよフィナーレへ。ラストにふさわしいシャンパンタワーがお目見えした。この3日間を通しての売上総額は、5億円超え。伝説的な記録を残したひめかだが、心残りだったキャストやスタッフへのアドバイスは最終日もできなかった。そんなひめかへ仲間からのメッセージ。
キャストの女性「こんなにすごい女の子と働けて良かったです」
スタッフ「20年ぐらいやっていますけど、こんなすごい人初めてです。ありがとうございました」
ひめか「最後までありがとう」
伝えられたのは一緒に働けたことへの感謝。ひめかはこの3日間で直接何かを伝えることはできなかったが、キャストやスタッフは、令和No.1キャバ嬢と共に働く中で、ひめかの振る舞いやその背中から多くを学んでいた。
キャスト・カルアさん「令和1のキャバ嬢はひめちゃんしか知らないし、見てこなかったので、それをレイズのオープンから、この引退式の日まで全部見れて本当に自分は幸せなポジションにいるなと思って。これを、でも、すごいなで終わるだけじゃなくて、自分なりに変換して頑張っていけたらいいなと思ってます」
キャスト・ミオさん「今日含めて今までのひめかちゃんのレイズで働いてる姿を見て自分も頑張らなきゃなってすごい思わせてもらったんで、パワーの源って感じです」
そして2年間、誰よりも近くにいた土井さんからの言葉だ。
土井さん「真面目なことを言うと泣いてしまうのでうんちく言います。ゴキブリは自分が飛べることを知りません」
ひめかと土井さんは抱き合った。2人の間に言葉は必要なく、深い絆でつながっていた。イベントを終えたひめかはこの3日間に何を思ったのか。
ひめか「もう4年ちょっとキャバクラで働いて、キャバ嬢として走ってきて、自分がずっと頑張ってきて良かったなって思う1日に今日できて、迎えられて本当に良かったなっていう、満足と納得のいく1日になりました」
初日に引退の覚悟を口にしていたひめかだが、仲間との別れを前に名残惜しさを感じていた。
ひめか「やっぱりこうやってみんなと働いてて、女の子、黒服さんと、寂しい気持ちもすごい強くなるし、もっと一緒に頑張っていきたいって気持ちもやっぱあるし。だからこれからどうなっていくかは正直わからないですけど、やっぱりこうやってお店と関わっていくことってまだまだやれることはあるなって思うのでそこを見直したいなという気持ちになりました」
もしかすると伝説のキャバ嬢が戻ってくることもあるのかもしれない。今後、何に挑戦していくかはまだ決めていないというひめか。最後に4年半のキャバ嬢人生を振り返ってもらった。
ひめか「最高ですよ。やっぱりこうやって自分の頑張りが明確に目に見える仕事ってね。面白いし、やりがいがあるし、どんどんどんどん稼ぎだけじゃなくて、人間力だったり、周りの環境だったり、知名度だったり、いろんなことが変化していくのがすごい楽しいなってこの4年半で思えたんで、やっぱり私はまあいろんな意見があると思うんですけど、キャバクラっていう仕事はすごい社会勉強にもなるし、やってよかったなって思います。だから、いろんな意見あるかもしれないけど、一回やってみる。そこで自分が向いてるか向いてないとかあると思うんですけど、挑戦してみても全然いい仕事だなって私は思います」
(『ABEMA NEWS』より)
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