総務省の調査によると、若者は将来への不安などからお金を使わずに貯める傾向が強くなっている。東京・渋谷で聞いてみると「(給料のうち)5万円~10万円は貯金。。将来、何が起こるか分からないから」「給料の半分貯蓄している」などの声が聞かれた。一方、ネット上では「若いうちは貯金するな!経験に金使え!」「若い時に経験した分だけ視野も可能性も広がる」と、お金は使うべきという意見も。
若いうちにすべきは将来への貯蓄か。それとも人生経験を増やす散財か。そもそもお金は何のために稼ぎ、何のために貯めるのか。『ABEMA Prime』で双方を招いて議論した。
■家計のうち79%が貯蓄!5年半で溜めた金額は3000万円
節約系YouTuberで会社員のくらま氏は、毎月10万円の貯金とYouTubeの運用益によって、5年半で3000万円を貯蓄。次は5000万円を目指しているという。「増税や給料が下がるなど不安が多すぎるが、その8~9割はお金で解決できると思う。幸せをお金で買えるかどうかは分からないが、不安は回避できる。安心を買う購入窓口は心しかなく、その金額が僕の中では5000万円」と説明。
貯蓄するようになった経緯について「大学4年間を奨学金で行き、384万円の借金を負って、そのことがずっと頭にあった。しかもニート、フリーターを2年やっている。もう嫌だとなり、就職して1年間で300万円くらい貯めて返してから、今も貯蓄を続けている」と振り返る。
当時就職した時の給料は多かったのか。「月給26万円からスタートした。週5で働いて、9時間拘束。その後、バイトに行って、プラス10万円稼ぐ。それで年収500万円までいき、8割近く貯めたら、1年間で300万円くらいになった」と答えた。
今の暮らしは、全く苦ではなく、むしろ楽しいという。また、物欲もあまりないそうだ。「お金を使わなくても楽しめることが増えている時代。僕は筋トレやウォーキング、献血に行くとか、0円でできる趣味を持っている。YouTubeも全部0円でできる」とした。
■貯蓄はしない!年収2000万円のほとんどを散財
ヘラクレスオオカブトの販売などを行う経営者で年収2000万円のほとんどを散財する、Future Diver代表の松本こうき氏。「貯金するために生まれてきているわけではない。いかに我慢をしないか。人生の中で後悔する回数を減らしていくかという理念で動いている」とした上で、「美女を口説くために使う。それがほぼ半分を占める」と話す。
そんな松本氏のお金の使い方は、美女を口説くためが50%、旅行が20%、友人関係、風俗など、買い物がそれぞれ10%。美女を口説くのに、なぜお金がかかるのか。「ご飯やホテル、旅行に行ったりする。だいたい美女はお金持ちの人と一流の体験をしている。その経験値のベースで負けないように」と説明。
貯金をしないことに不安はないのか。「自分のビジネスが終わったらヤバいと思って、2カ月前に所持金2万円で1カ月サバイバル生活をした。今までやっている事業は懐に入れずに、新しく始めたビジネスだけで生活したら、1カ月で20万円くらい稼げた。だから死なないと思った」と主張。
また、松本氏はくらま氏に「日本円の価値が(インフレで)下がっていき、ただの紙になったら意味がない。トラブルが起こって一気に貯金がなくなった時、今までアイデンティティとして確保していた自信はどうやって取り戻すのだろうか?」と疑問を投げかけた。
くらま氏は「稼いで分散という考え方があると思うが、僕は省エネで生きることに投資している。生活費が低くて少ないお金で生きるわけだ。自分の満足度も知っている。仮に円の価値が落ちても、どこでも生きていける自信がある」と答えた。(『ABEMA Prime』より)
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