民謡日本一の12歳・外久保穂をはじめ、抜群の歌唱力を誇る3人のオーディション出場者がチームを結成し、和田アキ子の名曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を披露。審査員から絶賛の声が相次いで上がり、対戦チームに大差をつけて勝利を掴んだ。
【映像】圧倒的歌唱力を見せつけた「あの鐘を鳴らすのはあなた」（33分頃～）
日韓共同で新たな歌姫を発掘するオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』＃3が、12月15日（金）夜6時よりABEMAにて放送された。
『トロット・ガールズ・ジャパン』とは
『トロット・ガールズ・ジャパン』は、韓国で絶大な人気を誇る音楽ジャンル「トロット」をテーマに、新たな日本の歌姫を発掘する国内初のオーディション番組。「トロット」は日本で言う“懐メロ“のイメージに近く、オーディションの出場者たちは昭和から平成にかけての名曲を歌唱する。出場者の年齢は12歳から50歳までと幅広く、事前審査を通過した54組57名が予選に進出。優勝を勝ち取った者には賞金1000万円（＋追加賞金）が授与される。
本戦一次の審査内容は、チームデスマッチ。予選でのグループをもとに結成された8つのチームが一対一で対決する。審査員は良かったと思う方のチームに一票ずつ投票し、多数決で勝敗が決定。勝利チームは全員合格となり、次のステージに進出できるが、敗北チームは全員が脱落候補となる。
元HKT48・村重杏奈「一人一人の素晴らしさに圧倒されました」
さまざまな歌唱大会のグランプリ受賞者が集結した「グランプリガールズ」。同グループの合格者7人中3人で結成されたチーム「Lady Bells」が、本戦の一次審査で圧倒的な歌唱力を見せつけた。メンバーは、民謡コンクールでの優勝経験を持つ外久保穂（12）、大阪ナンバーワンの高音ボイスを誇る下北姫菜（19）、レディ・ガガを泣かせた4オクターブの歌声を持つKIMIKA（29）の3人だ。
年齢、個性もバラバラの3人だが、KIMIKAと下北はかつて同じ事務所に所属していた、先輩後輩の間柄。KIMIKAは下北との関係性について「3〜4年ぐらい前までいた事務所の後輩で、彼女が小学生のときから知ってるんですよ」と説明しつつ、「本当に良い歌を歌うんですよ」と下北の歌唱力を絶賛。「先輩後輩ではなく、良いライバルとして本気でぶつかっていけたらと」と闘志を燃やした。
一方、チーム最年少の外久保も、あとの2人に負けないほど、熱い想いを胸に本オーディションに参加している。チーム全員が集まれる唯一の練習日と、全国大会出場がかかった大きな大会の日程がバッティングしてしまった外久保は、大会を辞退することを決意。練習日当日、KIMIKAは「12歳の子の夢を一つ潰して、（私たち）ここにいるようなものなので」と語り、責任を感じている様子だった。
そんな3人が歌唱曲に選んだのは、和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」。曲の冒頭、下北が情感豊かにソロパートを歌い上げると、審査員のあべこうじが「全然イメージと違う」とポツリ。見た目と歌声のギャップに、一瞬で心を掴まれたようだ。さらに一番のサビで、下北が高音ボイスを伸びやかに響かせると、同じく審査員を務めた元HKT48・村重杏奈も驚きの表情に。下北だけでなく、KIMIKAと外久保もそれぞれの持ち味を遺憾無く発揮し、ソロ、ユニゾン、コーラスを織り交ぜながら曲が進行。3人の個性が重なり合って生まれた、唯一無二のパフォーマンスが展開された。
曲の終盤で3人が見事なハーモニーを披露すると、控え室で見守る他の出場者から「鳥肌が止まらない」との声が。最後は3人で高らかに歌声を響かせ、審査員席から歓声とともに熱い拍手が送られた。
審査結果は、審査員9人中8人が「Lady Bells」に投票して圧勝。村重は「声の質もすごくきれいですし、声量もすごくて、一人一人の素晴らしさに圧倒されました」と熱弁し、音楽プロデューサーの鎌田俊哉も「みんな爆裂してて、それぞれのジャンルの代表が集まって『自分のスタイルこうよ！』って見せてくれたアンサンブルがすごく良かった」と褒めちぎっていた。
