今年大きな話題を集めたオーディション番組『BOYS PLANET』に出演した7人によって結成されたボーイズグループ・EVNNE(イブン)。グループ名は“夜空に新たに浮かぶ星”を意味する「Evening's Newest Etoiles」というフレーズにちなんで名付けられた。9月にミニアルバム『Target: ME』でデビューすると、初動売上24万枚を記録。確かな実力で注目を浴びている。
11月に日本初のファンミーティング『2023 EVNNE 1st Fanmeeting [Good EVNNEing] in Japan』のため来日したメンバー(ケイタ、パク・ハンビン、イ・ジョンヒョン、ユ・スンオン、チ・ユンソ、ムン・ジョンヒョン、パク・ジフ)に、グループの魅力や日本での思い出など話を聞いた。
リラックスしながらもパワフルに圧倒できるのが強み
▲ケイタ
──EVNNEは『BOYS PLANET』に出演したメンバーが集まって結成されたグループですが、『BOYS PLANET』での経験は、皆さんの中にどのようなものとしてに息づいていますか?
チ・ユンソ: 僕たちは7人とも、「アイドルとしてデビューする」という夢を抱いて番組に挑戦しました。そこでたくさんの友人や先輩、後輩に出会えて、「自分と同じような夢を抱いている人がこんなにたくさんいるんだ」と実感して力を得ることができ、最後まで頑張って走り続けることができました。本当にたくさんのエネルギーを与えてくれた、素晴らしい番組だったと思います。
──EVNNEの結成が発表になったときは、メンバーの顔ぶれにかなり期待が集まっていましたし、私も「いいメンバー揃いで、これはデビューが楽しみだな」とワクワクしたんです。この7人が揃ったとき、皆さんはどう感じたんでしょうか。
パク・ハンビン: 7人のメンバーが決まったときに、「本当に素晴らしいグループになるだろうな」という絵が浮かんできました。どんな音楽をやっていくのか、どんなコンセプトで表現していくのか、大きな期待を胸に抱きました。
▲パク・ハンビン
──ボーカル、ラップ、ダンスとそれぞれにずば抜けた実力を持つメンバーがいて、さらに全員がオールラウンダーでもありますよね。近年はボーイズグループが群雄割拠の状況ですが、EVNNEにしかない強みはなんだと思いますか?
ケイタ: 僕たちとしては、ステージの上でリラックスしながらいつも通りのエナジーを出せるというか、パワフルで圧倒する感じを出せるのが武器だと思っています。よくみんなで「これからもたくさんのステージ経験を積んで、僕たちだけの色をもっと出せるようにしよう」という話をしています。
──全然緊張しないんですか?
ケイタ: 最初の頃よりは、だいぶリラックスして楽しめるようになりましたね。今回のファンミーティングも、みんな初日はちょっと緊張していたんですけど、歓声を浴びて、すぐに自分らしく楽しんでやれるようになったな、とメンバーの顔を見ていて感じました。
ジフはEVNNEの息子?和気あいあい他己紹介
▲ユ・スンオン
──ではここからは、順番に隣のメンバーの紹介をお願いします。
ユ・スンオン: ムン・ジョンヒョンは、ステージの上では強烈なパフォーマンスと表情の演技がとても上手なメンバーです。でも舞台を降りると本当に末っ子のような可愛らしさがあって、そんなギャップが魅力ですね。情にも厚く、思いやりがあってとても率直な人です。
ムン・ジョンヒョン: ケイタさんはリーダーとして、僕たちのことをうまくリードしてくれます! 知識も豊富でいろいろなアドバイスをしてくれますし、チームのメンタル管理も担当しています。ステージの上ではゆとりがあって、本当に表現がカッコいい。才能にあふれる人です。
ケイタ: さっき僕の肩にもたれかかっていたのをご覧になっていたと思うんですが……(笑)その通り、(パク・)ジフはいたずらっ子の甘えん坊。僕たちが「可愛い可愛い」って言いながら育ててるというか……EVNNEの息子のような存在です。
▲パク・ジフ
──息子! みんなの赤ちゃんなんですね。
ムン・ジョンヒョン: (日本語で)赤ちゃん!
ケイタ: (笑)……みたいな存在なんですけど、舞台の上ではエナジーが一番溢れている。元気のいい末っ子です!
パク・ジフ: (ケイタが日本語で話したので)何を言ってくれたのかわかりませんが、ありがとうございます(笑)。(パク・)ハンビンさんは、まずは僕のことが大好きです!いつも隣にくっついていて、僕のことをとても可愛がってくれます。
パク・ハンビン: (日本語で)本当に大好き。めっちゃ大好き!(満面の笑み)
パク・ジフ: でもステージの上では本当に表情が豊かで、テンションをアップさせてくれる存在です。ダンスの部分でも振付のチーム長のような役割を果たしています。
パク・ハンビン: ユンソはEVNNEの音楽的な方向性に大きな影響を与えているメンバーです。とてもきめ細やかな部分もあって、宿舎などできっちり規則を守らせるリーダーシップもあります。会社の中でもリーダーとしての役割を果たしていて、周囲にいい影響を及ぼしていますね。
ユ・スンオン: (日本語で)うん、そうそう。
全員: (笑)。
▲チ・ユンソ
チ・ユンソ: イ・ジョンヒョンは年下メンバーにも本当に友人のように接してくれて、冗談を言ってもちゃんと受け止めてくれるし、よく遊んでくれるんです。かわいらしい部分もありますが、ステージの上ではカッコよくてセクシーで、パフォーマンスにも秀でた人です。
イ・ジョンヒョン: ありがとうございます! スンオンさんは、とにかく口数が多いです。朝でも夜中でも本当によくしゃべっていて、僕たちのテンションを上昇させてくれます。でも仕事の面においてはとても真剣。例えば音楽番組では、改善点を1つも見逃さないように、細部までモニタリングをしています。それだけ一生懸命に努力をする人ですね。
──ありがとうございます。それぞれとても詳しくパーソナリティを紹介してくれて、皆さんの絆の深さを改めて感じました。今回はグループとしては初の来日だと思いますが、楽しい思い出は作れていますか?
ケイタ: 意外と楽しめています! 初日には原宿に行って、竹下通りでクレープを食べました。
──ええ! 周囲にバレなかったですか?
ケイタ: めっちゃバレました(笑)。ショッピングしたり、たこ焼きを買って食べたり、ドン・キホーテに行ったり、満喫しましたね。
チ・ユンソ: EVNNEが結成されてから、全員で海外に一緒に行くのは今回が初めてだったんですけど……。
パク・ジフ: え、初めてじゃないでしょ? サウジアラビアに行ったから2回目だよ!
チ・ユンソ: そうか!(笑)とにかくみんなで一緒に来るということだけで、とても楽しいんです。日本はケイタさんが生まれた国でもありますよね。そこをケイタさんに案内してもらったりいろいろ説明してもらったりして、本当に楽しいです。
ケイタ: 焼肉にも行ったね。
全員: (思い出して、しみじみ幸せそうな表情)
──韓国も焼肉は有名だと思いますが、日本の焼肉は好きですか?
パク・ハンビン: (日本語で)好き!
チ・ユンソ: めちゃめちゃおいしいです!
たくさんの国に行って、ファンと思い出を作りたい
▲ムン・ジョンヒョン
──ファンミーティングはキャパ1万人のぴあアリーナという大きな会場で行われましたが、いかがでしたか?
パク・ジフ: そんなに大勢の方が来ているとは思ってもみなかったんです。ステージの上に立った時に、たくさんの方たちがペンライトを持っていて、それがなんだか夜空の星のように見えて、緊張を解くことができました。ステージを一生懸命頑張れるモチベーションになりましたね。
──ファンミーティングというとゲームなどをやるケースも多いと思いますが、EVNNEはカラオケで日本の楽曲を含むさまざまな曲を歌ったり、ユニットでのパフォーマンスを披露したり、音楽に関連する時間が長かったことが印象的だったんです。皆さんが音楽を本当に好きなんだなと感じました。今後はどんな曲やコンセプトに挑戦したいですか?
パク・ハンビン: 僕たちのデビュー曲の『TROUBLE』はとても強烈でパワフルな曲だったんですが、そういったムードを今後も続けていきたい思いもありますし、最近はグルーヴィーな曲やセクシーな曲に挑戦してみたいという思いも湧いてきました。
ムン・ジョンヒョン: コンセプトがどうというよりは、自分たちだけの音楽を作っていきたいと思っています。誰かが聴いた途端に「これがEVNNEの音楽なんだ」と思ってもらえるように頑張っていきたいですね。
──自分たちにしかないものを表現していきたいんですね。
ムン・ジョンヒョン: はい! 機会があれば、楽曲制作にも継続的に参加していきたいです。
──デビューアルバムでもユンソさん、イ・ジョンヒョンさん、ケイタさんが作詞に参加していましたもんね。今後も楽しみです。来年はどんな年にしたいですか?
ケイタ: 来年はもっと多くの国に行って、僕たちを応援してくれているファンの皆さんと一緒に楽しい音楽の時間を過ごしたいですね。たくさんの思い出を作りたいという思いが一番大きいです。
▲イ・ジョンヒョン
──特に行ってみたい国はありますか?
パク・ハンビン: 僕はまずはアメリカに行って、ビルボードにチャートインしたいです! 頑張ります。
ムン・ジョンヒョン: 僕は「KCON LA」に出たいです!
チ・ユンソ: どの国であろうと素晴らしい経験になると思うので、機会があればたくさんの国に行きたいです。そこで自分たちの音楽を知っていただきたいし、見ていただきたいし、楽しんでいただきたい。そういう思いがとても大きいです。
ユ・スンオン: 僕は幼い頃から海外に行くのが好きでした。そして人の前で歌うこともとても好きだったので、どこの国に行っても、自分たちの音楽を知ってもらいたい。そして世界的に有名なアーティストになりたいです!
テキスト・取材:岸野恵加、撮影:You Ishii