韓国のオーディション番組『UNIVERSE TICKET』第5話にて、元アイドルの練習生が歌い方を「古臭い」と指摘され苦悩した。
【映像】「古臭い」と指摘された元アイドルの歌い方(46分頃~)
『UNIVERSE TICKET』は、韓国SBSが総製作費100億ウォン(約11億円相当)をかけて送る初のガールズグループオーディション番組。世界中から集まった82人の参加者がミッションに挑戦し、最終メンバーとして残った8人がデビューグループのメンバーとなる。第2章「LEVEL STATION」では、上中下のランクに分けられた39名の練習生が、それぞれのランクごとに2チームに分かれてステージで対決。まずは中レベルの2チームがステージに上がった。
「最後になってもいいから」全てを出し尽くしたステージ
Twinkleチームは、Jewelryの「Super Star」を披露。Nano、ADORAがプロデューサーを務めるVENDORSのアレンジにより、楽曲がロックサウンドに生まれ変わった。Twinkleチームに属するクォン・チェウォンは、もとは2022年に解散したアイドルグループ・DIAでウンチェという名前で活動していた練習生。これまで『UNIVERSE TICKET』では、軒並み厳しい評価を受け続けてきた。
チームのリーダーに決まったチェウォンは、「これからはもう少し欲張ってみようかと。リーダーもメインボーカルもやってみたいです」と意気込む。高音パートに立候補するが、プロデューサーのNanoから「歌い方が古臭く感じられる」と言われてしまう。一方キム・スミンは伸びやかに歌い上げ、安定感を讃えられ、メインボーカルはスミンが担当することに決まった。チェウォンは「残念で悔しい気持ちになりました」と落ち込む。
さらにボーカルレッスンでも「スッキリと淡白に歌ってください」など、指摘を受け続けてしまうチェウォン。レッスンの足を引っ張ってしまい、「ずっと直さずにきてしまった、私のボーカルの悪い癖があります。数年間自己流で歌ってきたので、簡単に変えることができませんでした」と苦悩して練習中に涙を流してしまう。
さらにはダンスの練習にもなかなか集中できず、リーダーの荷を次第に重く感じていくチェウォン。代わりにスミンがリーダーシップをとってダンスの練習を進めていき、チェウォンは「脱落したくないです。私にはもう帰る場所がないんです」と切実な思いを吐露する。
本番のステージでは、ブラックとピンクの衣装に身を包んだメンバー6人が、ロックなサウンドに乗せてエネルギッシュなステージを展開。チェウォンは精一杯歌い方を改善した努力が実り、魂を込めたダンスでも魅了する。歌い終えたチェウォンは、達成感からか涙を浮かべていた。
ユニコンのキム・セジョンは歓声を送り、「チェウォンさんを見ながら泣きそうになりました。このステージが最後になってもいいからとにかく全てを出し尽くそうという姿を見せてくれました。だから胸に響いたのだと思います」と真摯に思いを伝える。そしてヒョヨン(少女時代)も、「今回のステージで、チェウォンさんがよく見えました」と称賛した。