12月22日より公開される『劇場版SPY×FAMILY CODE:White』の公開直前ファンミーティングイベントが都内で行われ、ゲスト声優として俳優の中村倫也(36)と賀来賢人(34)が登壇。アフレコ現場で感じた特別な思いについて明かした。
原作漫画はシリーズ累計発行部数3,100万部を突破。アニメ化されると社会現象を巻き起こし、現在シーズン2も放送中の話題作『SPY×FAMILY』。12月22日より公開される『劇場版SPY×FAMILY CODE:White』では完全オリジナルストーリーが展開される。
劇場版には、アーニャの前に立ちはだかる敵役コンビ・ドミトリとルカを演じた中村と賀来がゲスト声優として参加した。
実生活でも親交のある2人に、今回『ABEMA Morning』が単独インタビューをした。久しぶりの共演が「俳優」ではなく「声優」となった2人。意外にも性格やタイプも対極な部分があるとのことで、お互いの印象について話した。
中村:僕は楽しんだもの勝ちみたいなノリがあるが、(賀来は)ナイーブ。
賀来:逆な部分は絶対ある。(中村は)実はすごくナイーブな部分もある。
中村:出会ったのが20歳ぐらいで、僕が25歳とかだった。そのときはお互い結婚もして、仕事もありがたいことにいただいてという今の状況とは違い、人間としての軸が固まっていなかった。時を経た今も知っているので、一致する部分もあるし、逆と言いつつ、それが入れ替わってる瞬間もきっとある。だから、歴史とか時間というものは代えがたいものであるし、2人がこうやって『SPY×FAMILY』という素敵な作品のゲスト声優として呼ばれて録るのは、ブースでもすごく感慨深いものがあった。
賀来:一応選ばれし2人(笑)
中村:ドラクエで言えば、伝説の2人ですから。
また、アフレコ現場でも“特別な思い”を感じたとのことで2人は、次のように語った。
中村:声だけの仕事は経験値も少ないし、「オッケー」って言われても本当にあっているのかなと思いながらやっていた。久しぶりに休憩時間とかで考え込んでいる賢人を見て、久しぶりに繊細な賢人に会えてなんか優しい気持ちになった。
賀来:長年仕事をやっていると悩むことがなくなっていくけど、僕はレベル的には1以下の状態で声優業をやっているので、すごい身になることしか吸収しない。だからすごい苦しみながらも楽しめた。
対極ながらも互いを理解しあう “信頼関係”が垣間見える2人は、仕事以外でも対極な場面があると語る。
中村:お互いの性格が出ていてプライベートジムでも面白い。ひたすら筋トレをして、有酸素とかも追い込んだりして、ヒーヒー言ってでも頑張ってる賢人と、ひたすらマッサージだけされに来てる俺。
賀来:あれマッサージ屋さんじゃないから(笑)
中村:この間は俺も筋トレをやっているときがあって、そのときは賢人もお互い役作りでやらなきゃいけない時期だった。知らない賢人の体になっていて、もう怖かった。
そして、原作ファンであり『SPY×FAMILY』ファミリーになりたいとも語っている2人に、「ここが好き!」という部分について話を聞いた。
賀来:スパイファミリーの単行本を読んでマジで笑った。こんな笑ったのは『クロマティ高校』以来。
中村:出版社も時代も違う(笑)
賀来:久々にめちゃめちゃ笑った。最初ギャグセンスに僕は惚れこんでしまい、そこから漫画にはまっていった
中村:普段泣くことがないけど、漫画の一巻を読んで実はうるうるってなった。アーニャが家族という形を引き止めるために、いろいろ動いているときのところ。家族を知らないけど家族であろうとする人たちを、家族で育った僕が見てるとすごいきゅんとする。自分にも「こういう気持ち大事にしなきゃな」って教えられたり、「おかんのメールを5日間も無視してるわ」とか、反省したりする。
最後に、二人でのアドリブはやりやすいかという質問に対しては、次のように語った。
中村:やりやすい。遠慮がいらないし、気遣いもいらない。
賀来:おじさんになって共演したい。もう好きにやっていいよと言われる舞台を2人でやりたい。
(『ABEMA Morning』より)