韓国の大型オーディション番組で脱落した過去を持つKPOPアイドルのキム・ソヒ(28)が、『トロット・ガールズ・ジャパン』の敗者復活戦に登場。日本で歌手活動する夢を叶えるべく、工藤静香のヒット曲「Again」で勝負に出た。
【映像】セクシーダンスを披露したKPOPアイドルのステージ（32分頃～）
日韓共同で新たな歌姫を発掘するオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』＃4が、12月22日（金）夜6時よりABEMAにて放送された。
『トロット・ガールズ・ジャパン』とは
『トロット・ガールズ・ジャパン』は、韓国で絶大な人気を誇る音楽ジャンル「トロット」をテーマに、新たな日本の歌姫を発掘する国内初のオーディション番組。「トロット」は日本で言う“懐メロ“のイメージに近く、オーディションの出場者たちは昭和から平成にかけての名曲を歌唱する。出場者の年齢は12歳から50歳までと幅広く、事前審査を通過した54組57名が予選に進出。優勝を勝ち取った者には賞金1000万円（＋追加賞金）が授与される。
本戦1次の審査内容は、チームデスマッチ。予選でのグループをもとに結成された8つのチームが1対1で対決する。審査員は良かったと思う方のチームに1票ずつ投票し、多数決で勝敗が決定。勝利チームは全員合格となり、次のステージに進出できるが、敗北チームは全員が脱落候補になる。そして全チームの対戦終了後、敗北チームの各代表者が歌声を競い合う「敗者復活 救世主バトル」を実施。一般審査員から最も多く票を集めた代表者のチームは、全員が復活できる。
「ベストな状態を100とすると2ぐらい」厳しいコメントも
韓国出身のキム・ソヒが所属する「チームPassion」は、本戦の1次ステージで惜しくも敗れ、メンバーたちは脱落候補に。異国の地でひたむきに努力する彼女に、チームメイトも信頼を寄せ、代表者に選ばれた。かつてキム・ソヒは、韓国の大型オーディション番組に出演し、デビューまであと一歩のところまで上り詰めるも、最終的には脱落。「韓国での悔しさを挽回したい」「大好きな日本で歌手活動をしたい」という想いを胸に、日本へやって来た。ちなみに彼女は9人組アイドルグループ「NATURE」に所属しているが、このオーディションにかけるため、現在は活動休止中なのだという。
「敗者復活 救世主バトル」のステージに立ったキム・ソヒは「私のチームは素晴らしいメンバーだったけど負けてしまったので、私に与えられたこの舞台で、代表者として精一杯頑張ります」と宣言。1987年にリリースされた工藤静香のヒット曲「Again」を歌唱した。冒頭からキレキレに踊りつつ、テンポが速い同曲を、勉強中の日本語で歌い上げたキム・ソヒだったが、歌声がやや不安定になる場面も。オールインで本戦出場を決めた予選ステージと比べ、勢いに欠ける印象はあったものの、アイドルならではの魅力を振りまき、存在感を見せつけた。
過去にキム・ソヒと一緒に活動したことがあり、彼女の実力をよく知る審査員のホ・ヨンジ（KARA）は、心配そうな表情でパフォーマンスを見守り、歌唱終了後には「彼女のベストな状態を100とすると、今日は2ぐらいで残念でしたが、上手なことは知っているので、チャンスをあげて欲しいです」と厳しくも愛ある言葉を並べた。
一般審査員による投票の結果、1位に選ばれたのは、「Dream Queens」チーム代表の歌心りえ。しかしその後、2次ステージの進出枠にまだ余裕があることから、審査員の合議により、追加で4組が復活できることに。歌唱力50%、アピール力（表現力・タレント性・将来性）50%という審査基準のもと、話し合いが行われ、キム・ソヒもその1人に選ばれた。名前を呼ばれた瞬間、キム・ソヒは泣き崩れ、「みなさん私にもう一度チャンスをくださり、心から感謝しています。これからもっともっと頑張りますので、応援をよろしくお願いします」と声を震わせながら呼びかけた。
審査員を務める音楽プロデューサー・鎌田俊哉によると、一般審査員の投票で、2番目に多くの票を集めたのがキム・ソヒだったそう。そのうえで「次回はもっとすごいパフォーマンスを見せてくれる可能性を感じた」と選出理由を明かしていた。
